出版社内容情報
官能とバイオレンスの大家が70代で描いた
「家族」を揺るがす一大事な物語7篇。
「姉妹」
子供が巣立って、夫婦だけの二人暮らし。
夫は自分が先に逝くと思っていたが、
妻が半身不随に。
食事や入浴の世話で生活は一変した。
妻の妹が同居して助けてくれたまでは
よかったが……。
「ダブルベッド」
娘の披露宴に出席する両親。
しかし、二人は別れて12年の元夫婦。
娘と新郎の願いでこの日だけ夫婦のふりを
しなくてはならなかった。
ほか、急死した呑み屋のママの葬儀で
常連客が次々と暴露する秘密(「遺骨」)、
元ヤクザの父親が遺した遺言状の
あまりな内容に驚く息子(「遺産」)など、
一筋縄でいかない仕掛けが満載。
大家の筆の凄みを堪能できる極上の短篇集。
内容説明
わが子を疎ましく思うシングルマザー、一人息子に先立たれてコップ酒を呷る母親、娘の披露宴で仮面夫婦を演じる両親、息子の思いもかけない告白にたじろぐ父と母…。ここに収められた七つの物語には、家族であるがゆえの痛み、切なさを抱えて足掻きもがきながらも、家族だからこそ信じて一緒に生きようとする姿が描かれている。お互いを信じあう勇気を、静かに呼び戻す短篇集。
著者等紹介
勝目梓[カツメアズサ]
1932年東京生まれ。さまざまな職業に就きながら、同人誌『文藝首都』で執筆活動を続け、74年に「寝台の箱舟」で小説現代新人賞を受賞。『獣たちの熱い眠り』がベストセラーとなり、以降、官能とバイオレンスを軸に著作は300冊以上。2020年3月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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