出版社内容情報
幼稚園で出会った日仏混血の美少女・万里枝に心を奪われ、二人は永遠の絆で結ばれていると確信する望川貴。
小中高大学と同じ学校で過ごし、大学でも同じ文学サークルへ入会するが、そこで出会った大財閥の御曹司が万里枝に急接近する。
貴は凡庸な容姿の自分とは違い、驚くほどの美貌を誇る異父兄・木村晴彦に、万里枝を誘惑するよう依頼する。
貴の計画は成功するかに見えたが―。
錯綜する愛憎。
はたして真実の絆はどこに。
内容説明
幼稚園で出会った美少女・万里枝に心を奪われ、二人は永遠の絆で結ばれていると確信する望川貴。小中高と同じ学校で過ごし、大学でも同じ創作サークルへ入会するが、そこで出会った大財閥の御曹司が万里枝に急接近する。貴は二人の仲を裂くべく一計を案じ、驚くほどの美貌を誇る異父兄・木村晴彦に、万里枝を誘惑するよう依頼した。それは悲劇の始まりだった。
著者等紹介
岸田るり子[キシダルリコ]
1961年、京都府生まれ。パリ第七大学理学部卒業。2004年に『密室の鎮魂歌』で第14回鮎川哲也賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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坂城 弥生
43
真相よりもなによりも、幼稚園児の頃からの貴の行為が気持ち悪い…男女逆だったらここまで気持ち悪くなかったかも…2021/03/25
紅子
5
過去と今、ざっくり二部構成。 過去は万里枝とタカの話。 今は一人の男が殺され、事件と過去の謎に迫る話。 岸田さんは初めてですが、面白かったです。ただ、なぜ白椿?2020/08/22
賀喜山
1
振られると思っても正直に想いを伝えた方がやっぱりいいんだな。 切ない終わり方だった。2020/07/12
sakamochi5d
0
うーーん、最後の結末にどんな衝撃的な事実が待っているやら、と期待し過ぎたのか? ちょっと無理ある辻褄が合わせ感に残念だったー。ま、恋心は素直に表現する、に勝る手は無い、という事でしょう。 貴の思想は少し紀行過ぎて、万里恵が好む魅力が全く見い出せなかった描画も残念なところでした。2021/10/12
てつこ
0
「最後は、人の心のミステリよ」これまさに!! 純粋な心を持っていたはずなんだけど、いつしか持て余し、持て遊び、折り合いをつけながら、それなりな大人になっていく…過程での一人一人の人間臭さの情景が思い浮かび、社会的にはそれなりな大人に属せない人も居たりして… 純粋な心の奥底にある川の流れ…清濁併せて垣間見したような気分。 岸田るり子作品は読書メーターに載せる以前から読み、これで6作読了となる。 2021/03/24