出版社内容情報
定年退職後の再雇用警察官、行方不明人捜査官・安治川信繁。給料半減だが、真相解明力は衰えず。辿り着く真相は、いつも切ない。
内容説明
一所懸命生きて、人生を重ねる。それは尊くも虚しいものなのか。定年後、雇用延長警察官としてもうひと踏ん張りする安治川信繁は、自分の境遇に照らし合わせて、そんな感慨に浸っていた。歳の離れた若い婚約者が失踪した―高校時代の先輩の依頼。結婚詐欺を疑った安治川だったが、思いもよらぬ連続殺人事件へと発展。鉄壁のアリバイを崩しにかかる安治川。背景に浮かぶ人生の悲哀…。TVドラマ化された好評シリーズ第二弾!
著者等紹介
姉小路祐[アネコウジユウ]
1952年、京都府生まれ。大阪市立大学法学部卒業。89年、『真実の合奏(アンサンブル)』で第9回横溝正史賞の佳作となり、デビュー。91年、『動く不動産』で第11回の同賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆめ
33
再雇用警察官の軽快な活躍がとても面白かった。シリーズ物だと後から知った。前作も読んでみよう。2021/07/06
kagetrasama-aoi(葵・橘)
32
「再雇用警察官」シリーズ第二作目。定年退職後に再雇用された安治川が、サブタイトル通り“いぶし銀”の活躍。高校時代のラグビー部の一年先輩の内山良造に、連絡がとれなくなった婚約者を探して欲しいと相談されて…。この婚約者、三上聖華がなんと29歳年下の女性、もう怪しさ大爆発(苦笑)。“後妻業”を連想する展開でした。“後妻業”ってかなり胸糞悪いですよねぇ。安治川の足を使って丹念に捜査する姿勢が印象に残りました。2021/07/05
米太郎
23
・シリーズ第2弾。話があちこち繋がっていき、複雑になるがいっきに読めた。・実写は高橋英樹らしいがちょっとイメージないなあ2024/06/11
sg
18
2作目いぶし銀。まさにいぶし銀な働き。詰めて詰めて粘って粘って事件解決。それは元巨人、バンド職人川相昌弘か、元ヤクルト、カット職人土橋勝征か、元西武、西武黄金期を支えた辻発彦か・・・主役ではないけど本当の実力者いぶし銀。仲間を支え、仲間に支えられる点においては、この小説も往年のいぶし銀なプロ野球選手も変わらないのさ。そんな川相昌弘小説です。・・・はぁ?2021/11/09
クルミ
14
シリーズ第二弾。高校時代の先輩が再婚することになった。が、その相手と連絡が取れなくなり安治川に探して欲しいと頼む。あまりにも歳の離れた結婚相手に結婚詐欺を疑う安治川。しかし、思いもよらぬ連続殺人事件に発展する。アリバイに使われた3Dプリンターで作ったフェイスマスク。何とも不思議な感じでした。2024/06/02