出版社内容情報
大人気の『僕僕先生』シリーズや歴史小説で活躍する著者が、織田信長の息子・信忠と、彼を憎む少女を主人公に描く歴史伝奇小説。
内容説明
織田信長が、本能寺で明智光秀に急襲され、炎の中に消えたとき、嫡男である信忠もまた二条城で攻められ、炎の中で死んだはずだった。しかし、彼は目覚めた。遠く離れた信濃の地で、顔に鬼の面を貼りつけたまま。そこには諏訪四郎勝頼の娘と名乗る美しく不思議な少女がいた。天下の情勢が気になり、京へ向かう信忠に同行する娘。しかしその行く手を阻むように、異形の“魃鬼”たちが…。
著者等紹介
仁木英之[ニキヒデユキ]
1973年、大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学。2年間を過ごす。2006年『夕陽の梨―五代英雄伝』で「歴史群像大賞」最優秀賞、また同年『僕僕先生』で「日本ファンタジーノベル大賞」大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kou
11
盛り上がりそうで、盛り上がらない生殺し感が凄かった。読み終わった後、こんなにモヤモヤするのは久しぶりな気がする。2020/03/19
紫
5
本能寺の変の後、魔王として甦った織田信長と、同じく甦りながらも、人間の心を失わずに立ち向かうことを選んだ嫡子信忠。いくらでも面白くなりそうな設定なのに全体に消化不良でして、何とも勿体ない一冊。描写を端折り過ぎな上、実は幻を見せられていました!という展開が多くて、どの場面が現実でどこが幻だったのか、繋がりが分かりづらいのであります。武田勝頼の娘が何故鬼なのか、本物の明智光秀の行方はどうなったか、作中で説明されなかった設定も多くて、長い映画を放送枠内に収まるようにカットしまくったものを見せられた気分。星3つ。2020/03/10
おお
4
続く、のかな? ちょっと後半もやもや誤魔化されるというか、煙に巻かれたような、すっきりしませんでした。 ★★★☆☆2020/06/29
みやしん
2
ストーリーが支離滅裂。テレワーク中向こうの画像はフリーズしてる、でも相手は喋り続けている…みたいな。信長・信忠親子がもし生き返り「鬼」の力を得たならば→そんで???戦国事情に少し通じていないと多少引っ掛かる点有り。せっかく信忠が主役のわりに松姫の存在が薄いなんてもんじゃ。一時的とはいえ滝川一益に台詞と出番があったのは評価ポイント。で、鬼って何ですか?2020/06/06
きらら
2
☆2.82020/03/24