出版社内容情報
同窓会で出会った初恋の女性が、その日既に死んでいた? 僕が出会った女性の正体は。日常に起きる愛と死と奇跡。傑作ミステリ!
内容説明
小学校の同窓会で、二十四年ぶりに初恋の女性と再会した。しかし、その翌日、彼女は既に死んでいたことを知る。同窓会の日、語り合った女性は、いったい誰なのか?(「愛と死」)転校生を目で追ってしまうのは、彼が落とした手紙を拾い、その衝撃的な内容を読んでしまったことからだった(「謎の転校生」)。幼き日の想いや、ちょっとしたすれ違いが、月日を経て、意外な展開へ繋がる連作集。
著者等紹介
岸田るり子[キシダルリコ]
1961年、京都府生まれ。パリ第七大学理学部卒業。2004年に『密室の鎮魂歌』で第14回鮎川哲也賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
45
一つの事件を主軸に過去から現在まで、行ったり来たりしながら最後の真相驚きました。2021/08/17
のんちゃん
27
西川は24年ぶりの小学校の同窓会で、初恋の女性佐織に再会するが、翌日、佐織は数日前に死亡している事を知る。では再会した女性は誰?というで出しから、過去に話が遡ったり、関連のある人々の視点語りで、話はどんどん意外な方にゆく。ちょっとした悪戯から底知れぬ悪意迄、それらの感情が悲しい事件を生む。よくできた物語だと思う。久々の岸田作品だったが、作者の最上位ランクの作品との評価を解説のミステリ書評家の村上貴史氏はしている。題名が本書を濃縮していて誠に見事。2021/09/10
ベローチェのひととき
11
妻から廻ってきた本。6編からなる連作短編集。表紙が鮮やかでとても素敵である。帯紹介に「涙が自然と流れる。切ないどんでん返し」と紹介されていたが泣ける程ではなかった。でも本当にやるせなく切ない物語だった。ちょっとしたいたずらがある人の人生を変えてしまう。また、いじわるな悪意も描かれている。サスペンス物として楽しめました。2021/09/18
うぇい
9
とても面白かったです。 岸田さんの本を読むのはかなり久しぶりでしたが。数年前に結構な冊数読んだと思うが、最近は新刊出てないのかな?ウイキペディア見ても出版されていないみたい。この作品も2013に出ていたみたいだし。とても面白い作品が多いと思うので、もし新しいのをもし見かけたらぜひ読んでみようと思います。2021/06/24
ヨシ
9
過去の過ちが起こした事件、なかなかのイヤミスそして切ないどんでん返し。登場人物が把握しずらいこともあったが、良作。気になる作家がまた1人。2020/04/01




