出版社内容情報
被害者の体には亡き妻と同じ“印”が刻まれていた! 辞職間近の刑事が直面した、最低最悪の事件!奥多摩分署管内で、全裸美女冷凍殺人事件が発生した。被害者の左胸には柳の葉のような印。二週間後に刑事を辞職する真壁修は激しく動揺する。その印は亡き妻にあった痣と酷似していたのだ! 何かの予兆? 真壁を引き止めるかのように、次々と起きる残虐な事件。妻を殺した犯人は死んだはずなのに、なぜ? 俺を挑発するのか――。過去と現在が交差し、戦慄の真相が明らかになる!
伊岡瞬[イオカシュン]
著・文・その他
内容説明
平和な奥多摩分署管内で全裸美女冷凍殺人事件が発生した。被害者の左胸には柳の葉のような印。二週間後に刑事を辞職する真壁修は激しく動揺する。その印は亡き妻にあった痣と酷似していたのだ!何かの予兆?真壁を引き止めるかのように、次々と起きる残虐な事件。妻を殺した犯人は死んだはずなのに、なぜ?俺を挑発するのか―。過去と現在が交差し、戦慄の真相が明らかになる!
著者等紹介
伊岡瞬[イオカシュン]
1960年東京生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
495
『悪寒』からの流れで。つまらなくはないし読みやすいのに、大衆ウケを狙いすぎて、深みに欠ける印象を受けてしまうのは穿ちすぎだろうか。派手な殺人事件でイカれた犯人を持ってきて、展開も起伏に富んでいる。しかし、要所要所での真壁の内面描写や判断/決断が作り物臭く、あまり深いところまで入ってこない。タイトルにもなっている痣があまり活きていなかったり、Tシャツ男の存在が途中から無に等しくなったり、中盤以降の、良くいえば予想外の展開も、なんでもかんでもくっつけすぎて、流石に無理があるように感じられる。2020/01/30
ニカ
147
犯人が意外な人物でビックリ。事件の真相は中々胸糞だった。登場人物殆ど報われないなぁ。2020/11/12
のり
145
新婚1年で妻を通り魔事件で失った刑事の「真壁」は失意の底に沈み辞職を決意した中、移動先の奥多摩で事件が…立て続けに起こる猟奇的犯行。その被害者の遺留品が亡き妻の持ち物と被るし、肉体に刻まれた傷が妻の事件を喚起させる。容疑者は死んだはずなのに…犯人の狙いとは?多くの関係者が亡くなり絡んだ糸がほどけた先には予想もしなかった動機と歪んだ人間性が待ち受ける。2019/11/10
となりのトウシロウ
119
1年前に妻を殺され、それをきっかけに奥多摩分署に飛ばされ、警察を辞めようとしている真壁。出勤最終日に管内で全裸女性の遺体が発見される。女性には真壁の妻朝美にあった痣と酷似した傷があった。捜査一課から派遣されたクズリこと久須部が本部を仕切る。真壁は分署の宮下と組み捜査本部に投入される。真壁の妻朝美事件、伊丹分署長の息子伊丹刑事の失踪事件、そして連続して起こる全裸女性殺人事件とその遺留品は何を暗示するのか。ミステリーとしては秀逸!だが、犯行を重ねる犯人とその周りのクソぶりに胸が悪くなる。2023/06/25
鍵ちゃん
112
平和な奥多摩分署内で全裸美女冷凍殺人事件が発生した。被害者の左胸には柳の葉のような印。2週間後にけいを辞職する真壁修は激しく動揺する。その印は亡き妻にあった痣と酷使していたのだ。何かの予兆?真壁を引き止めるかのように、次々と起こる残虐な事件。妻を殺した犯人は死んだはずなのに、なぜ?過去と現在が交差し、戦慄の真相が明らかに。この前「悪寒亅を読んでしまってからの本書の真壁の変貌ぶりに驚かされたと言うか、逆に読めばスジが通るかな。だけど事件の惨忍さと愚かな犯行動機、最後までの抵抗、ドキドキしながら読めました。2022/03/13