出版社内容情報
子どものお迎え場所が一緒でなければ、知り合うこともなかったのに。R?18文学賞出身!期待の新鋭が描き出す、女たちの本音。たかがランチに3500円!?でもママ友の集まりには行ったほうがいいよね……。生協の配達員に恋する恵子。離婚を隠すシングルマザーの秋穂。スピリチュアルに傾倒する千鶴。若手俳優のおっかけにのめりこむ綾子。娘の受験に悩む由美。この街で、このタイミングで、子どもを産まなければ出会わなかった5人の女たち。幼稚園バスの送迎場所から「ママ友」たちの人生は交錯していく――。(解説:榎本正樹)
深沢潮[フカザワウシオ]
著・文・その他
内容説明
たかがランチに3500円!?でもママ友の集まりには行ったほうがいいよね…。生協の配達員に恋する恵子。離婚を隠すシングルマザーの秋穂。スピリチュアルに傾倒する千鶴。若手俳優のおっかけにのめりこむ綾子。娘の受験に悩む由美。この街で、このタイミングで、子どもを産まなければ出会わなかった五人の女たち。幼稚園バスの送迎場所から「ママ友」たちの人生は交錯していく―。
著者等紹介
深沢潮[フカザワウシオ]
東京都生まれ。上智大学文学部卒業。2012年「金江のおばさん」で第11回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞し、『ハンサラン 愛する人びと』(文庫で『縁を結うひと』に改題)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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いたろう
68
幼稚園バスの送迎場所が同じ5人のママ友たち。バックグラウンドも学歴も生活レベルも趣味趣向も異なり、年齢も同じではない。離婚したシングルマザー、バツイチ同士の結婚、離婚の危機、不倫、等々、夫婦の状況も様々な彼女たち。全6章。5章まで、ママ友たち一人一人に焦点をあて、それぞれの現況、抱える悩み、他のママ友たちとの接し方を描く。ママ「友」と言いながら、自分で選んだ友達ではなく、子供を介した表面上のつきあいのはずだったのが、摩擦を生みながらも、徐々にプライベートを明かし合い、本当の友達のようになっていく様がいい。2019/12/14
のんちゃん
26
ここのところ何冊か刊行されているママ友小説の一冊。人間関係のしがらみを描く小説は身近な感じもあり、興味深く読める。表面的な繕いや各々の感じる嫉妬や価値観の違いなどなど、ママ友の関係は小説的題材の宝庫だ。私自身は、子供達が幼稚園の時や学齢に達したあたりの時代には、まだ、SNSも発達途上で、あまりその人間関係に振り回されることもなく、平和に過ごせた。今のママ達は家に帰ってからもその関係を引きずることになる。大変だ。でもその中から何人かはママ友でなく「私の」友達になる人がいる事もまた事実。経験者談です!2019/05/10
ベローチェのひととき
16
幼稚園の送迎バスの送り迎えで集まるママ友が主人公の物語。5人のママ友が描かれている。6編の短編からなる連作短編集。各編で5人それぞれの家族での秘密にしていることについて描かれている。一見、幸せそうに見える家族であっても何らかの問題や悩みを抱えているんだなと思った。2019/06/03
くままごと
14
おもしろかった!序盤は主人公がひたすら虐められる展開だとどうしよう…と思っていたけど、出てくるママ達がいわゆるテンプレなようでテンプレでない。ママ友という軸で女性を描いた群像劇だけど、個々にフォーカスした描き方がよかった。昼ドラチックだけど、実は結構リアルだと思う。男性んはわからないかもしれないけど、ママ友の関係って実はほとんどが子供のためなんだけど、そこを超えると強い味方になるんだなーと。母親って大変。子供ができた途端、パーソナリティは無視されて◯◯ちゃんママになる苦労、ですね。2018/07/07
ねこねこ
13
prime readingにて。同じマンションで同じ幼稚園のママ友5人の話しです。それぞれのママ達の問題や悩みを各話毎に解決していく話しで性描写もけっこうありで表紙の可愛いイラストから想像してたのと違う感じでした。スピリチュアルにハマってるママが特に家庭も精神も崩壊レベルでしょ?って感じで各話毎の最後のお決まりの「ランチに行きましょう」ですまされないでしょ…とかランチに五千円とかボトルでワイン開けるとか私のママ友生活とは、違いすぎて違和感しかなかったですね〜なんかどのママにも共感出来ずでした。2019/10/10
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