出版社内容情報
高瀬川に集う人々の哀歓。著者が最も愛着を寄せる、感動の時代連作シリーズ!!わけあって武士を捨て、高瀬川界隈で評判の居酒屋「尾張屋」の主となった宗因は、かつての朋輩を尋ねて淀に出かけた。その帰途見かけた、田圃を耕す初老の男が、四国遍路に出かけたはずの塩問屋の主であることに気付き問いただすことに…。主が語り始めた予想外のいきさつは…!? 高瀬川に集う市井の人々の哀歓を描いて深い感動を呼ぶ珠玉の時代連作集!
澤田ふじ子[サワダフジコ]
1946年愛知県生まれ。愛知県立女子大学(現・愛知県立大学)文学部卒。75年「石女」で第24回小説現代新人賞、82年『陸奥甲冑記』『寂野』で第3回吉川英治文学新人賞を受賞。古代から近世を舞台に、資料を駆使した独自の視点による歴史小説を執筆。
内容説明
わけあって武士を捨て、高瀬川界隈で評判の居酒屋「尾張屋」の主となった宗因は、かつての朋輩を訪ねて淀に出かけた。その帰途見かけた田圃を耕す初老の男が、四国遍路に出かけたはずの塩問屋播磨屋の主であることに気づき問いただすことに。播磨屋が語り始めた予想外のいきさつは…。高瀬川に集う市井の人々の哀歓と人生の機微を描いて深い感動を呼ぶ珠玉の連作集。