徳間文庫<br> 千年鬼

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徳間文庫
千年鬼

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198939953
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

その独特な世界観で好評を得たファンタジーノベル大賞受賞以来、時代・推理小説など緻密と人情描写で評判の著者が描く伝奇小説。

森で暮らす小鬼は、弟を探して迷い込んだ少女・民と出会う。
過去見の術を使って弟がいた過去世を見せるが、その為に民は錯乱し、身内に『鬼の芽』を生じさせた。
鬼の芽は、破裂し、非道を働けば、地獄に落とされ、現世へ二度と戻れない。
だから小鬼は、生まれ変わる度に生じる鬼の芽を、千年にわたって、摘みとる業を自ら望んで背負うことに……。
人の心の機微を、気鋭の著者が描く、ファンタジー小説。

【著者紹介】
1964年北海道生まれ。2005年、『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞、デビュー。ファンタジー、時代小説、推理小説と幅広いジャンルで活躍。『涅槃の雪』で中山義秀賞を受賞。

内容説明

友だちになった小鬼から、過去世を見せられた少女は、心に“鬼の芽”を生じさせてしまった。小鬼は彼女を宿業から解き放つため、様々な時代に現れる“鬼の芽”―酒浸りで寝たきりの父のために奉公先で耐える少年、好きな人を殺した男を側仕えにして苛めぬく姫君、行商をしながら長屋で一人暮らす老婆、凶作が続く村で愛娘を捨てろと言われ憤る農夫、田舎から出て姉とともに色街で暮らす少女―を集める千年の旅を始めた。精緻な筆致で紡がれる人と鬼の物語。

著者等紹介

西條奈加[サイジョウナカ]
北海道生まれ。2005年、『金春屋ゴメス』で、第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

212
読友さんたちがオススメしてくれた作品。西條さんは『刑罰0号』を先に読んだが、 こちらのほうが得意のジャンルらしい。昔々の日本を舞台に輪廻転生ファンタジー が小気味良く展開して、あっという間に読めた。途中までは不思議な話エピソード 集かと思っていたが、途中から物語の関連性が判り、小鬼の健気で真っ直ぐな 想いに何度か胸がキュンとさせられた。命の尊さと儚さ、人間の強さと弱さ、私たち が忘れがちな事を童話のように語りかけてくれてスッと心に入ってきた。読友さんに 感謝しつつ、我が娘&息子にも読ませたいと思った。 2017/01/18

nobby

207
「ずうっと、一緒にいよう…」ある日出逢った少女を見守り続ける小鬼の千年かけての罪滅ぼし…過去見という能力により人の鬱憤を取り除く鬼のコミカルな逸話の繋がりだす中盤から、“鬼の芽”なる物語の真意に行き着くと俄然感動モードに変容する。小鬼は人になって、おかあに抱っこされ、頭を撫でられ、乳をもらうことに憧れた。それ行う人は授けられた知恵が畏れを生み、時が下るごとに法度だの禁忌だのはどんどん増え住み辛くする…その罰としての末路は砂か地獄か…そこに希望があればこそ無垢な少女の小鬼を求める千年先に必ずや光射すことを!2020/12/01

❁かな❁

207
純粋な想いにいっぱい涙が溢れました。小鬼と山で出逢った少女、民。ほんのひとときの心温まる交流から千年もの時を超える物語が始まる。西條奈加さんの作品を読むのは2作目。7編の連作短編集。「鬼の芽」を心に生じさせてしまった者を宿業から解き放つ為に現れる小鬼。どの章も哀しく辛い現実があり胸が痛くなる。後半に進むにつれ小鬼の真っ直ぐで健気な想いを知り、たまらなくなる。ラスト2章切なくて涙が止まらなくて…。純粋な愛の物語。読了後も温かく切ない想いにまた涙が頬を伝う。きっと大丈夫。2人ならまた会えるよ。素晴らしい作品。2017/09/25

新地学@児童書病発動中

183
鬼を主人公にしたファンタジー。純愛小説でもあり、物語の中で描かれる時を超えた愛の形に涙がこぼれた。主人公の子鬼が人の心に芽生える「鬼の芽」を、いろいろな時代に現れて摘み取っていく前半は連作短編という感じだが、この物語のスケールの大きな構造が明らかになっていく後半は、ページをめくる手が止まらない。エンターテイメントの枠組みながら、「鬼の芽」という表現で人の心の暗黒面を怯むことなく描く作者の姿勢に感心した。三話目の虐げられた農民たちの一斉蜂起には鬼気迫る迫力がある。結末はあまりに切なくて、泣くしかなかった。2015/11/01

Makoto Yamamoto

164
久しぶりの西條奈加。 タイトルにあるように選もの長い期間の赤鬼(小鬼)の頑張りが各章に綴られている。 鬼は悪くない人鬼(人が鬼になった)が悪さをするので怖いという前提で、人が鬼になるまでに鬼芽を摘むことが命題となっている。 手段は「過去を見せる」こと。 最後の三章でなぜ千年なのかがわかり、最終章で同じ作業続け、たまに見せる笑顔がある民が何とも愛おしい。2020/05/26

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