出版社内容情報
『突変』が話題の著者が贈る電脳ハードボイルド・ミステリー。初めての文庫収録となる5作を含む、シリーズの中篇全作品を収録。
「マスター、このコーヒー、冷めているよ」「お客さん、今朝からコーヒーは冷めるようになったんですよ」この世界、リアルを追求すると不便になっていく。ここは現世で死を迎えた連中が生前の記憶を仮想人格として保持し、電子的な夢を共有するフィールド――すなわち死後の世界。私立探偵を営むおれは喫茶店『カトレア』で今日も油を売っていた。事務所へ戻ると黒電話が耳障りな音をたてている。依頼か? それが事件の始まりだった。解説・池澤春菜。
【著者紹介】
62年生まれ。91年『夢の樹が接げたなら』でハヤカワ・SFコンテストに入選しデビュー。『星界の紋章』がベストセラーに。その他の著書に『星界の戦旗』『月と闇の戦記』『機械どもの荒野』など。近年では『突変』(徳間文庫)が話題に。
内容説明
おれの名は朽網康雄。この街でただひとりの探偵。喫茶店でハードボイルドを読みながら、飲むコーヒーは最高だ。この世界は、生前の記憶と人格を保持した連中が住む電脳空間。いわゆる死後の世界ってやつだ。おれが住むこの町は昭和の末期を再構築しているため、ネットも携帯電話もない。しかし、日々リアルになるため、逆に不便になっていき、ついには「犯罪」までが可能になって…。
著者等紹介
森岡浩之[モリオカヒロユキ]
1962年生まれ。91年、「夢の樹が接げたなら」でハヤカワ・SFコンテストに入選し、92年、SFマガジン誌でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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友和
羊山羊
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