徳間文庫
伊藤一刀斎〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 507p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198939663
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「一刀流」開祖・伊藤一刀斎は天下一への道をどのように辿ったのか。剣道最高位を取得した著者による、あたらなる剣聖伝説!

剣術家として廻国修行の旅に出た伊藤一刀斎は、京で吉岡一門を退け、天下一の名を上げ己の剣術を「一刀流」と命名。奈良の宝蔵院胤栄、柳生石舟斎と交わり、剣の道を極めて行く中、神子上典膳をみつけ一刀流の後継として鍛えていくことにしたが。弟子にして友である小野善鬼との友情。己の加齢による葛藤。天下一とは何であるのか。剣士としての大悟にいたる歩みを活写する傑作剣豪小説!

【著者紹介】
1949年東京都生まれ。東京大学在学中に全日本剣道連盟派遣学生指導員としてフランスに渡り、以後、フランスで剣道指導に携わる。剣道八段、パリ在住。2007年に『侍の翼』で鮮烈なデビューを果たす。他の著書に『青江の太刀』『行くのか武蔵』『武蔵円明の光』など。

内容説明

剣術家として廻国修行の旅に出た伊藤一刀斎。京の吉岡一門、奈良の宝蔵院胤栄、そして柳生石舟斎らとの邂逅により、一刀斎は己の剣を天下一と確信、「一刀流」と命名した。廻国修行の総仕上げで、一刀斎は神子上典膳をみつけ一刀流の後継者として鍛えていくことにするが…。小野善鬼との友情。己の加齢による葛藤。天下一とは何であるのか。剣士としての大悟にいたる歩みを活写する!

著者等紹介

好村兼一[ヨシムラケンイチ]
1949年東京都生まれ。東京大学在学中に全日本剣道連盟派遣学生指導員としてフランスに渡り、以後、フランスで剣道指導に携わる。剣道八段、パリ在住。2007年に『侍の翼』で鮮烈なデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タカシール

10
読み応え満点の時代小説でした。主人公・一刀斎はもちろん、登場人物は皆魅力的。兵法天下一とはどういうことなのか。強さを極めた者の懊悩も見事に描ききっています。上巻、下巻通じて立ち合い(試合、決闘)の描写がすばらしかったです。2016/01/29

てんぱい

5
釈然としないものが残った。残っている記録が少ないとはいえ、作者の作り出したプロットに無理があるように思える。特に家族の件とその後の事。これが伊東一刀斎の物語ではなく、オリジナルの剣豪小説だったらもっと別な感想も出てきたはず。2017/04/26

旗本多忙

2
これも昔の既読。著者は剣道の大家であり相応しい剣豪小説だと感じた。武蔵を読めば剣聖と感じ、一刀斎を読めば剣聖と感じる?また愛洲移香斎、松本備前守、上泉伊勢守信綱、柳生石舟斎などは雲の上的存在。ただ強いだけのがむしゃらな一刀斎という感じがしたので、やはり剣聖とは考えたくないですね(笑)吉村さんは愛洲移香斎も書いてますが、わたくし的には一刀斎より好きです。

Mikey

1
中々の長編だったが伊藤一刀斎の生涯として著者が創造力豊かに描いており楽しく読めた。史実で曖昧な所を辻褄を合わせながら、これ程の長編を描くには調査力、創造力が尋常ではない。やはり一刀流の流れを組む現代剣道を極めている著者だからだろうか。至福を味わった。2020/08/29

うたまる

1
「本源は一刀。この剣理を決して忘れるな。一刀が万刀に化し、万刀は一刀に帰するのだ」……下巻は期待通り回国修行先での仕合いが読み処。エンタメを効かせ宮本武蔵の親父や佐々木小次郎まで登場させ、盛って盛っての豪華な創作を愉しんだ。で、気になっていた剣術以外の描写がやっぱ物足りなかった。特に人物造形が浅いところ。一刀斎は立ち合いで何人も斬り殺してきてるのに、暗さや重さが全く滲んでこない。20歳から40過ぎまでを描いているのに、老成も円熟も感じられない。何かさ、ずっと高校生が部活を頑張っているように見えたんだよね。2017/08/05

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