出版社内容情報
性犯罪や虐待事件に立ち向かう特別専任捜査官チームの奮闘を描く警察小説
十四年前、日本中を騒がせた「ペルソナ」と呼ばれる強姦殺人犯。「ペルソナ」は被害女性の元に一輪のバラを残してゆく。その「ペルソナ」の手口にそっくりの連続強姦殺人事件が再び起こり始めた。ストーカー、レイプ、幼児性愛、高齢者や幼い子供への虐待など、激しさを増す性犯罪や虐待事件を追う特別捜査班が事件を追う。「警察庁AVS特捜班」の7人の活躍を描く第二弾。二カ月連続書下し刊行。
【著者紹介】
東京都出身。1988年に「大神伝」(ソノラマ文庫)でデビュー。時代小説作家としての代表作は「御算用日記」シリーズ、「御家人風来抄」シリーズなど。ライトノベルで培われたキャラクターの魅力と斬新なアイデアが魅力の女流作家。7月、光文社文庫から昭和30年台を舞台に書下し新シリーズミステリー「偽装強盗 渋沢瑛一の東亰事件簿」を出版
内容説明
新宿署管内で立て続けに起こった連続婦女暴行事件。女性刑事・夏目凛子をはじめとする特任捜査チーム「α特務班」は、山口茂樹という男に容疑者を絞った。ところが山口は何者かに監禁され、ネットの動画配信で自白を強要される。十四年間、行方をくらましていた未解決連続強姦殺人犯「ペルソナ」。その不気味な影が特務班に迫る!驚愕のクライムミステリー第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
57
前半と印象変わって、こちらはロミオとジュリエット。予想外の結末もよかった。リアリティは全くなく、つっこみどころは満載なんだけど。サイコパスと、こういう風に心が通じるのは難しい気もするけれど。2017/06/06
はつばあば
54
この本が出てから結構時間が経っているのですねぇ。それだけ私が他に現を抜かしていた証拠かも(^^;。前作の七人の天使の続き。ペルソナ・・強姦殺人者・サイコパスとも云う。凄い知的能力はあるが、愛に恵まれていない。なんかねぇペルソナになる要素は現社会にいっぱい溢れているのじゃないでしょうか。親のしつけと称した虐待はTV中溢れているし・・。ここまでkindleUnlimitedで読ませて頂きました。残りの3冊を紙本で読むかkindleにするか悩みどころです。2019/02/11
Taka
35
初読みの作家さん。ペルソナ、仮面、犯罪、サイコパス。羊達の沈黙は衝撃を受けた映画。プロファイルの本も興味があり何冊か読んだことがあり、面白く読み進められた。シリアルキラーの話なのに暴力的な描写は少なく内容の割には後味もスッキリ。作者の力量か。2019/12/07
坂城 弥生
28
渡里の娘さんの死が無駄では無かったことが救いだった。家族を巻き込んで周りを巻き込むサイコパスという人たち。でも最後にスーパーオロチと言われた犯人が人間の感情を手に入れたのかな。2019/05/06
うさっち
18
シリーズ2作目。連続婦女暴行事件の容疑者が何者かに拉致されて前作が終わったので続きが気になってました。14年前、日本中を騒がせた「ペルソナ」の正体はやはり…。次作もぜひ読みたい。2018/08/17