出版社内容情報
急増を見せる性犯罪や虐待事件に立ち向かう特別専任捜査官チームの奮闘を描く警察小説。
ストーカー、レイプ、幼児性愛、年寄りや幼い子供への虐待など、激しさを増す性犯罪や虐待事件に警察がようやく重い腰を上げた。モデルケースとして所轄に実働隊を置く特別捜査班を設けたのだ。その名も「警察庁ASV捜査班」。α特務班と称される警察庁直属の特捜チームだ。主人公のシングルマザーの女刑事をはじめ、娘を強姦殺人事件で失ったベテラン警部、精神科医、元厚生局の麻薬取締官だった女刑事など精鋭たちが現代犯罪の暗部に立ち向かう!
【著者紹介】
東京都出身。1988年に「大神伝」(ソノラマ文庫)でデビュー。時代小説作家としての代表作は「御算用日記」シリーズ、「御家人風来抄」シリーズなど。ライトノベルで培われたキャラクターの魅力と斬新なアイデアが魅力の女流作家。7月、光文社文庫から昭和30年台を舞台に書下し新シリーズミステリー「偽装強盗 渋沢瑛一の東亰事件簿」を出版
内容説明
新宿署管内のマンションで若い美容師が暴行された。そして立て続けに年頃のOLが、部屋に侵入した暴漢に襲われる。ふたつの現場に残されたのは、いずれも一輪の深紅の薔薇。「犯行の刻印」は十四年前の未解決連続強姦殺人犯「ペルソナ」を思い起こさせた。女刑事・夏目凛子が卑劣な犯人を追う。警察庁直属の特捜チーム「α特務班」の活躍を描くクライムミステリー登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
67
この作家さんは話題のテーマをいち早く選ぶ気がする。テーマはやや重いがさらっと読める。ツッコミどころは少なくない。シナモンの香りだけで犯人扱いされたらたまらない。でもこの作家さんはどこか読ませるところを持っている。主人公の人情にも引きつけるものがある。続いて欲しいシリーズ。2017/05/30
はつばあば
46
何年振りだろう六道さんを読むのは。彼女の作品「公儀鬼役御膳帳」がツボにハマって一時は彼女ばかりでした、がそのうち他の作家さんに目移りしてしまいました(^^;。この本は私達女性が望む警察庁の姿ではないでしょうか。残念なことに架空の部署ですが。婆には用が無いストーカーとかDVでも、歳は喰っていますが美人の娘がおります(#^^#)。他人事ではありません。まだまだ続きがあります。重たい内容ですがさすが六道さんと言わせる読み易さです。ついでに「公儀鬼役御膳帳」も読んでみてください(#^^#)2019/02/10
坂城 弥生
28
帯の文句に惹かれて読んだけどまさかの続く…こんな気分になったのは万能鑑定士~の1巻を読み終えた時以来かな(>_<) 内容としては傷を抱えた人たちが、傷ついた人達に寄り添うという話で私は好きだったから次巻も購入予定。2019/01/09
うさっち
17
DV、ストーカー、レイプなどを扱う「α特務班」のシリーズ1作目。重い内容ながらも読みやすく、中途半端で終わってしまい続きが気になる。2018/08/17
ばるーん
12
「闇に光を、負を正に、マイナスをプラスに」それぞれ辛い過去を持っている渡里組の特務班。DV、ストーカー、虐待等の事件に焦点があてられています。被害者だけではなく、加害者にもカウンセリングを行い、再発防止に努める。 また1つ楽しみなシリーズが増えました。2018/05/05