出版社内容情報
どこぞの時代のように、不正・収賄・汚職がはびこる奉行所。自らの正義を信じ、事件にあたる同心の活躍を描く。
同心や与力たちは微禄ゆえに、町人からの袖の下を貰い、不正には目をつむり、あまつさえ懐を肥やすことを考える。そんな腐敗した奉行所の中で、仕事一途ゆえに煙たがられていた同心の山沖征四郎。家庭を顧みることもなかったが、二十五年連れ添った妻が病死したことで、生き方を変えてみることにした。それは「死神」から「生仏」に変わったと陰口されるほどの変貌ぶりだった。しかし、掏摸の男から預かった密書をきっかけに事件に巻き込まれて……。
【著者紹介】
大阪府生まれ。近畿大学卒業。乱歩賞の最終候補に４回残る。ＮＨＫ、ＭＢＳなどでＴＶドラマの脚本を手がける。４０年以上もゴールデンタイムを堅守した、ＡＢＣ「部長刑事」のメインライター。主なシリーズに『のらくら同心手控帳』がある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あき
2
「駿馬は駄馬にはなれませんよ」って台詞が好き。表紙になってる主人公と同僚の同心二人のキャラが良かったし、話的にも続きそうな感じだっけどシリーズ化してないのが残念。2024/02/06
