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徳間文庫
風神秘抄〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198938062
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

異界に消えた舞姫・糸世を捜し求める草十郎の旅路は、やがて鳥の国へ…? 荻原規子の四賞を受賞した話題作、初の文庫化!

互いに惹かれあう天性の舞姫・糸世(いとせ)と笛の名手・草十郎(そうじゅうろう)。二人が生み出す不思議な〈力〉に気づいた上皇は、自分のために舞い、笛を奏でよと命ずる。だが糸世は、その舞台から神隠しのように消えた…。糸世を追い求め、〈鳥の王〉の助けを得て旅を続けた草十郎はやがて…? 小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞JR賞、日本児童文学者協会賞、IBBYオナーリスト文学作品部門賞の4賞を受賞した話題作、初の文庫化!

【著者紹介】
1959年生まれ。デビュー作『空色勾玉』以来、日本のファンタジーの旗手として活躍。「勾玉三部作」(徳間書店)、「西の善き魔女」シリーズ(中央公論新社)、「RDG」シリーズ(KADOKAWA)など。「風神秘抄」は、小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞JR賞、日本児童文学者協会賞、IBBYオナーリスト文学作品部門賞の4賞を受賞している。

内容説明

惹かれあう天性の舞姫・糸世と笛の名手・草十郎。二人が生み出す不思議な“力”に気づいた上皇は、自分のために舞い、笛を奏でよと命ずる。だが糸世は、その舞台から神隠しのように消えた。鳥たちの助けを得て、糸世を追い求めていく草十郎の旅は、やがてこの世の枠を超え…?四つの文学賞を受賞した、日本のファンタジーの旗手・荻原規子の不朽の名作、待望の文庫化!

著者等紹介

荻原規子[オギワラノリコ]
1959年東京に生まれる。早稲田大学教育学部卒。1988年『空色勾玉』でデビュー。日本を舞台としたファンタジーの書き手として一世を風靡、アメリカでも翻訳出版されて話題を呼ぶ。『風神秘抄』は、初版時に小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞JR賞、日本児童文学者協会賞、IBBYオナーリスト文学作品部門賞の4賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ごに

43
上皇の命で禁忌を犯した草十郎と糸世。それにより神隠しにあった糸世を取り戻す旅で様々な人に出逢い自分を知ってゆく…。草十郎はまだまだ未熟で、一途なのかもしれないけど、もう少し糸世以外にも目を向けて欲しかったなぁ。鳥彦王の潔さと深い友情が際立ちました。そして糸世が飛ばされた世界にビックリ!上皇がああなのは輝の血のせいか?などと勾玉と関連付けて読んでしまいました。2015/06/26

翔亀

41
【中世13】(上巻の感想では<光と闇>の血脈はもはや繋がっていないと書いたが、繋がっていたのだ。なぜか。)主人公は、坂東武士と白拍子の若い二人。いずれも笛と舞の"奥義"をもって生まれた。奥義は技術の訓練により身につけるものだろうが、素質があることが大前提だ。それは"芸能の神"と言ってもいいかもしれない。究極の芸能は、だから神に近づく。世界を変える力をもつ。本作は、これを可視化したのである。笛と舞が神への扉を開く。このあたりの描写は見事だ。その後、様式化した能の、原初の生命力はこうだったのかもしれないと↓2022/03/19

優希

38
下巻は旅がメイン。草十郎と糸世の不思議な力を知った上皇は自分のために舞い、笛を吹くように命じたのが糸世の失踪のきっかけになったのかもしれないと思いました。糸世を追い求める草十郎。不思議な鳥彦王たちの力を借りてたどり着いたのはこの世を超えるほど美しいものでした。信じ続けたからこその結末にただため息をつくばかりです。2024/10/04

赤とんぼ

38
孤独を抱える草十郎の「会いたくても会えない人」を想うせつなさが、胸をうちました。少年が大人になり、得るものを選び、手放すしかないものを手放してゆく。せつないのに美しく、優しいものがたりでした。2014/07/26

hrmt

31
後白河院に捕らわれ、院自身の延命を願う舞を強要される二人。糸世との今後を見据え院の要請を受けた草十郎だったが、天の理りに許されない変化は糸世を異世界に追いやってしまう。全ての物事はもとに戻すことはできない。糸世が戻ったとしても、以前と全く同じではないかもしれない。常に死と怨恨の誘惑に巻かれそうになりながら、以前との差異を承知で自らの意思と選択に進む草十郎は鳥彦に助けられながら他の人にも心を開いていく。天にも通じる能力を犠牲にしてでも二人でいることを選んだ糸世と草十郎が、次作にも登場するのが楽しみだ。2019/02/03

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