徳間文庫 人生に七味あり

江上 剛【著】

徳間書店（2013/12発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 461p／高さ 15cm
• 商品コード 9784198937690
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

倒産の危機！絶望しつつも前を向く、巻き返しビジネスマン奮戦記。全サラリーマンの勇気と元気が出る一作。

私、樫村徹夫の勤める銀行が他行に吸収合併されたとき、辻占いの老婆から、七味とうがらしの人生が私には待つと言われた。うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみの七味だという。営々と勤めた銀行を去り、飲食フランチャイズ会社のＣＦＯに転身した私だが、巨額の含み損の発覚から社は倒産の危機に……。地獄をのたうち回るような日々の果てに私と社員が見たものは？　人生と仕事に苦闘するサラリーマン諸氏に元気を与える会心作！

【著者紹介】
1954年兵庫県生。早大卒後、第一勧業（現みずほ）銀行入行。97年の第一勧銀総会屋事件では解決に尽力し、事件を材にした映画「金融腐蝕列島呪縛」のモデルにもなった。築地支店長在任中の02年『非常銀行』でデビュー。代表作に『失格社員』など。

内容説明

人生に七味あり、と辻占いの老婆が告げたのは、樫村が営々と勤めてきた銀行が吸収合併されたときだった。うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみが振りかかり、これからが本当の人生だと。合併行での居場所を失い飲食フランチャイズ会社に転職した樫村だが、隠蔽された巨額負債が発覚、社は倒産の危機に陥った！絶望しつつも前を向き、巻き返しサラリーマン小説。

著者等紹介

江上剛［エガミゴウ］
１９５４年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、第一勧業（現みずほ）銀行入行。９７年の第一勧銀総会屋事件では広報部次長として混乱収拾に努め、事件を材にした映画『金融腐蝕列島　呪縛』（高杉良原作、役所広司主演）のモデルとなる。０２年、勤務の傍らデビュー作『非情銀行』を上梓。０３年から専業作家となり、ヒット作を生み続ける（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[なっちゃん]

何年か前に「読みたい本」に登録した。「うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ、の七味が人生を深くする」物語だけに、ドロドロしてたら…と思って借りれなかった。読んでみたら、「半沢直樹」みたいでした。専門的な話はわからなかったけど(笑）。

2016/05/31

[一笑]

元銀行員が、経営不振の飲食会社の社長になり会社を立て直していくという物語。「人生七味とうがらしだね。」「なに、それ？」「人生の味付けをするのに、必要なものさ。うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ。この七つの味が、人生に深みを与える。これを称して人生、七味とうがらしというんだよ。」途中から登場する占い師のおばあさんのこの言葉。七味が人生にうまい具合に深みを与えてくれことばかりとは思わないけれど、この結末のようになればいいなと思う。同じ元銀行員の作品ということで、池井戸作品にやや似ている？

2021/05/15

[なごみ＊こはる]

☆☆☆☆ 今流行りの(?)飲食業界の再生物語。読みやすく、あっという間に読破しました。うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ、で「人生七味とうがらし」かぁ。あまり振りかかって欲しくはないけれど、これらがあるから人生深みが出るの…かなぁ?!

2020/12/31

[niko]

Kindleセールで購入。池井戸作品を感じさせる元銀行員の飲食フランチャイズ再建物語です。そうなると最後はハッピーハッピーで終わるんだろうなと予想できますが、怪しい占い師や夫婦のやり取りなど、軽く読める要素がいろいろあって面白かったです。最後の選択だけちょっと残念。

2017/09/07

[さとむ]

フランチャイズというと、コンビニ業界における本部との確執のイメージが強い。でも、飲食業界でもいろいろありそうですね。本作はあくまでもノンフィクションだけど、フランチャイズをテーマにしたいいノンフィクションがあれば読んでみたくなった。

2013/12/22