出版社内容情報
この男には天下の将軍といえども手出しでき申さず! 殺された友の仇を討つため遭遇した姿亡き謎の凶悪組織!!
拵屋の異名を持つ銀次郎は、大店のお内儀や粋筋の姐さんらの化粧や着付けなど「拵事」では江戸一番の男。だが仔細あって、雄藩大名、いや時の将軍さえも手出しできない存在だった。その裏事情を知る者は少ない。そんな銀次郎のもとに、幼い女の子がひとりで訪ねてきた。母上の仇討ちを助けてほしいという。母娘の頼みを引き受けた銀次郎は、そうとは知らず修羅の道を突き進んでいく。
【著者紹介】
1940年生まれ。時代娯楽小説の王道を歩む「浮世絵宗次日月抄」「ひぐらし武士道」「ぜえろく武士道覚書」といった3つのシリーズで累計130万部を突破。本作品は新シリーズの第1作である。
内容説明
拵屋の異名を持つ銀次郎は、大店のお内儀や粋筋の姐さんらの化粧や着付けなど「拵事」では江戸一番の男。だが仔細あって、雄藩大名、いや時の将軍さえも手出しできない存在だった。その裏事情を知る者は少ない。そんな銀次郎のもとに、幼い女の子がひとりで訪ねてきた。母上の仇討ちを助けてほしいという。母娘の頼みを引き受けた銀次郎は、そうとは知らず修羅の道を突き進んでいく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
39
拵屋銀次郎半畳記「無外流 雷がえし」上巻。半畳の青畳は大店太物問屋「近江屋」の女主人季代の指定席、主人公銀次郎、通称銀さん無為徒食であるが化粧拵、髪拵、着物、帯見立てや、拵工夫が大人気の人、又市中では銀さんは大人気、ならず者は名前を聞いただけで震え上がる謎の人。東照大権現家康公から下された桜伊玄次朗芳家嫡子の累代にわたって徳川一門はいかなる処罰もできない感状があり銀次郎はその嫡男。物語が心地良いテンポで進むので読みやすい、下巻が待ち遠しい新シリーズになるのか今後が楽しみ。2014/02/09
ベルるるる
21
初めて読む作家。上下本ともに巻頭にカラーグラビア。名刀の各部の名前とか、当時のお化粧本とかお道具とか・・・すごくきれいでじっくり見た。主人公の銀次郎は本当は旗本の嫡男。何か事情があって実家は閉門となっている。大きな旅籠の主、長之介が銀次郎と親友で、なかなか面白い存在だったのに・・・いきなり殺されてしまった。残念すぎる。もっと二人の掛け合いを読みたかったのに。でも、謎が色々とあるストーリーで、続きが気になる。下巻へ。2016/11/23
C-biscuit
12
古本購入。友人が無外流の有段者になったので、とりあえず読んでみる。小説なので、面白く読めるが、江戸の文化にも詳しく豆知識が増える。もっとも先日読んだ、江戸の物価の話からすると違和感のあるものが登場してしまう…。内容については、無外流の達人、銀次郎が事件に巻き込まれていく流れで進む。そして、銀次郎は、徳川家康から先祖が感状をもらっており、誰も処罰できない約束になっているという無敵ぶりが、明らかになる。そして、無外流の友人の死により、ストーリーは急転していく。脚さばきや奥義など無外流が話の中で解説されている。2015/12/24
蕭白
5
思っていた以上に物語の奥が深くて、下巻も楽しみです。2017/11/11
未到散人
4
奇妙な家柄の主人公にして新シリーズ。どうにでも展開できそう。2014/03/07