徳間文庫<br> 孤鷹の天〈下〉

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徳間文庫
孤鷹の天〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 364p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198937423
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

本年度新田次郎文学賞を受賞した歴史小説の俊英が、国を憂う奈良時代の若者を描いたデビュー作。第17回中山義秀文学賞受賞作。

若者たちの不安を煽るように、仏教推進の阿部上皇派が大学寮出身者を排斥し始め、儒教推進派の今上天皇・大炊帝との対立は激化していった。斐麻呂が尊敬する桑原雄依は、儒学派から崇仏派に寝返った高向比良麻呂を襲撃し、斬刑に処された。雄依の無二の親友で弓の名手であった佐伯上信は、義に殉じた雄依の心を胸に、大炊帝とともに最後の戦に臨む。権力や理不尽の中で生命を賭して「義」を貫こうとする大学寮の学生たち。彼らの思いはどこへ向かう?

【著者紹介】
1977年京都府生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒、同大学院修士過程修了。2011年、小説デビューとなる『孤鷹の天』で第17回中山義秀文学賞受賞受賞。13年『満つる月の如し』で第32回新田次郎文学賞受賞。他に『日輪の賦』等。

内容説明

仏教推進派の阿倍上皇が大学寮出身者を排斥、儒教推進派である大炊王との対立が激化。斐麻呂が尊敬する先輩・桑原雄依は、寝返った高向比良麻呂を襲撃、斬刑に処せられた。雄依の親友で弓の名手・佐伯上信は、雄依の思いを胸に大炊王、恵美押勝らと戦いに臨む。「義」に殉じる大学寮の学生たち、不本意な別れを遂げた斐麻呂と赤土。彼らの思いは何処へ向かう?中山義秀文学賞受賞作。

著者等紹介

澤田瞳子[サワダトウコ]
1977年京都府生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士前期課程修了。専門は奈良仏教史。2011年、初の小説『孤鷹の天』(徳間書店)で第17回中山義秀文学賞を最年少で受賞。13年『満つる月の如し 仏師・定朝』(徳間書店)で、本屋が選ぶ時代小説大賞2012(「オール讀物」誌)ならびに第32回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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のぶ

67
下巻に入り、阿部上皇と大炊帝が宗教上の対立が元で戦国の世に入っていく。そんな世情に巻き込まれた斐麻呂らは、理想の世を取り戻そうと謀反を起こす。やがて戦乱も集結し平和な世が戻ってくる。ここでの斐麻呂や上信ら、学生寮の学生たちの活躍には胸が熱くなる。自分は舞台となった天平時代の本をほとんど読んだことがなく、心配したがとても読みやすい文章と、的確な時代考証でそんな事は杞憂に終わった。流石に歴史学者でもある澤田さんだと感心した。今後とも追いかけていきたい作家です。2017/12/03

ひろし

49
澤田瞳子推しの親戚から拝借した。奈良時代の研究者だけあって、遠い遠い奈良時代の人々の仕事や暮らしが見てきたように詳しく描かれている。読み初めは説明を理解するのに苦労した。奴婢という今はない制度というか身分というか、まさに差別そのものだが、これについて本人の葛藤や欲望、周りの人の差別に対する振る舞い方などはまるで現代の意識のように描かれている。当時は実際はどうだったのだろうか、気になるところである。後半は戦いの話に変わり、展開としては意外であったが楽しめた。2021/09/01

てつ

41
奈良時代の大学寮が政治に巻き込まれてしまう話。登場人物が魅力的、特に藤原広子が現代的すぎて面白い。これ、映像化できないかな❓2021/04/26

Totchang

13
論語といえば高校時代の学而「子曰、学而時習之、不亦説乎。有朋自遠方来、不亦楽乎。人不知而不慍、不亦君子乎」が思い出されるばかりだが、里仁に次の一節があり、これがこの本の題名になっているようだ。「子曰、徳不レ孤必有レ隣」。大学寮の存続を巡る本作品だが、ここに学ぶ者たちは必ずしも主人公ではない。政の行われようが主題なのだ。ここでは阿部上皇(女帝)がいかにも悪者に描かれているが、専制君主制の恐ろしさを描いているようだ。(今まさにロシアがそうであるように)。我々は民主主義に身をおいているはずなのだが、・・・。2023/04/20

hiyu

10
ついつい時間を忘れて読んでしまった。生々しい描写は確かにあるが、大学寮の面々を始め、時代や政局に翻弄されつつも、生き様とは斯様なものだと、改めて人は生かされるものだと感じ入るものであった。あわよくばその後をもう少し知りたいとも思うが、無粋か。2018/03/24

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