内容説明
走行中のバスが爆破された。たまたま乗り合せ、けがをおった作家志望の北村悟は、刑事から現金五百万円と長野県の資料を渡される。人気作家・田中公正の秘書で、事故で死亡した諸星恵から、田中に代わって小説を書いてほしいと託されたというのだ。同じ犠牲者の中に、田中の担当で喜多村という編集者がいることがわかり、人違いと知りつつ長野に向かった北村だったが…。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
作家。1930年東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
87
小説家を目指す男の話し。 公募の最終選考に選ばれ,今度こそと思う。 ひょんなことから500万円が手に入り,執筆に専念しようとする。 出版に協力するという願ったり,叶ったりの話し。 売れないころの作者の経験がにじみ出ているようで興味深く読み進めた。 最後は代筆疑惑から殺人未遂まで、十津川警部の活躍は少ないが, 推理小説としては分かり易く,軽快な感じ。2012/07/15
☆初音☆
5
バス爆破事件に乗り合わせた北村。ひょんなことから500万円と小説を書くようにお願いされる。。。さくっと読了。2016/03/31
KsK
2
長野を訪れた際、姨捨という地名にそそられて読了。偶然の出来事とロジカルな推理の絡み合うストーリー。予想していたよりも現代風のミステリー作品だった。2020/10/12
かみかみ
2
サクッと読了2016/12/17
さるきち
2
う~ん、話としては面白いんだが、、、あまりに非現実的すぎて。でも十津川警部ものではそこを問うてはいけないのかもしれない。バスを爆破させて自殺するというのもありえないし、こんな感じで代筆を頼まなくたって、お金が十分にあるのだから、もっと賢く殺人までしなくてもと思う。最後の姨捨駅での殺人未遂もあまりに稚拙。こんなやり方は普通しないだろう。。。と書いても十津川警部物はそれでいいんだと思う。2015/03/15