内容説明
中学二年の菅野一郎は、夏休みだというのに、父親の経営するコンビニで、毎日お手伝い。それは、母親が実家に帰ってしまったためだ。ある日、近所で“幽霊屋敷”と呼ばれている家に配達を頼まれた。勇気をふりしぼってドアをノック。出迎えたのは、なんとピンク色をしたぶたのぬいぐるみだった!仲良くなった彼と幼なじみの少女に後押しされ、一郎は母親を連れ戻しに行くことになり…。
著者等紹介
矢崎存美[ヤザキアリミ]
埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。1989年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
153
今回は児童文学の味わい。子どもでもなく、大人でもない夏のひとコマにぶたぶたさんが現れて…。何となく頼りない男の子、しっかりしてる女の子、この年頃特有の描写に胸がきゅんと。ぶたぶたのアシストでひと夏の良い思い出ができて良かった。読後感、爽やかな一冊でした。2021/06/30
masa@レビューお休み中
146
連日の猛暑に身も心もゆだって使いものにならなくなってしまう。なにか一服の清涼剤がほしい…。そんなあなたに最適なのが、本日紹介する『ぶたぶたさん』です。見てよし、触ってよし、話してよし。あなたのどんな要求にも気軽にのってくれます。単にかわいいだけではありません!話し相手にはもってこいですし、抱き枕も可能です。しかも、あなたの人生相談にものってくれます。お腹がすいたら、おいしい手料理なんかも作ってくれるのです。そんなぶたぶたさんは、ご家庭に一匹いると重宝すること間違いなしです!今ならこのぶたぶたさんが…。2014/08/04
ダイ@2019.11.2~一時休止
138
ぶたぶたその8。ひと夏のぶたぶたとの冒険って感じで、文庫書下ろしのショートショートとか挿絵がイイ。2014/12/08
りゅう☆
128
母が実家に戻った夏、中学生の一郎は父の手伝いでビールの配達に。そこにいたのは…そう、ぶたぶたさん!喋ったり食べたり本読んだり行水したり料理作ったり運転したり。ある日幼馴染の久美と一緒に実家の母を迎えに。ぶたぶたさんの職業は気になるし、追いかけてきた男性は一体何者?ぶたぶたさんは本当にただのぬいぐるみになったの?久美の流した涙の意味は?甘酸っぱい夏の思い出の日にぶたぶたさんの存在は大きい。それが『紹介したい人』で表れてるよね。そんな一郎とぶたぶたさんの関係がとってもいい。このぶたぶたさんの物語大好きですね。2016/03/16
小梅
117
夏休みにピッタリのぶたぶたさんでした。若い男子と女子のドキドキが良かった。しかし、ぶたぶたさんはビールが好きね(#^.^#)2015/06/09