• ポイントキャンペーン

徳間文庫
無垢と罪

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 233p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198937003
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

二十四年ぶりに開かれた同窓会で、僕は初恋の女性に再会した。美しい。でも彼女は何かが昔と違っていた。その翌日、僕は知る。彼女が既に死んでいたことを。同窓会の日、僕が語り、心惹かれた女性はいったい誰?(「愛と死」)。幼き日の無垢な想い、無邪気な罪が、時を経てもたらす哀しみの連鎖。『天使の眠り』で多くの読者の心を揺さぶった岸田ミステリー、待望の最新連作集。

著者等紹介

岸田るり子[キシダルリコ]
1961年、京都府生まれ。パリ第七大学理学部卒。2004年に『密室の鎮魂歌』で第14回鮎川哲也賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆのん

64
【kindle】連作短編集。最初野章から一気に惹き込まれてしまった。何と言っても構成が素晴らしい。ある出来事に関わった人々の過去や現在が少しずつ明かされていく過程が面白かった。悲惨な事件や、いじめ、孤独死、失業、親子野確執などの登場に次ぐ登場。救いが無いように思えるのに読後感は悪くならない。2202019/07/16

ばう

52
★★★実にやりきれない話です。でも最高に面白くてページを繰る手がとまりません。24年ぶりの同窓会で再会した初恋の相手が実は数日前に死んでいた…という話から始まる短編集ですが、全ての話が繋がっていて一話読み終わる度に驚かされ、直ぐに次の話を読まずにいられません。登場するのは真面目に生きているのに報われない人達。そして心に闇を抱えた人達。故意、そして無自覚の悪意が連鎖して哀しくも残酷な結末に繋がっていきます。イヤミスって苦手なのですが、これは凄い。堪能させていただきました。2015/09/24

らむり

51
こりゃ面白かった!佐織と西川君との切ない関係に、意外な結末。京都弁も味があっていいな。2014/05/26

おかむー

44
6話からなる相互に関わりあう連作短編のようで、通して読まないとそれぞれ不足する部分が大きいのであくまでひとつの作品と見るべきか。『可もなし不可もなし』。24年ぶりに同窓会で再会した初恋のひとがすでに死んでいた、同窓会でであったひとは誰なのか?この一話目からはじまって二話目以降は学生当時と現代が交錯し、話ごとに視点も変わるためどこでどう繋がっているのか混乱しがち。4年に渡り文芸誌で一話づつ描かれた形式のようなので、ミステリになったりファンタジーが入ったり、後半でまとめてはいるものの全体にはとっちらかった印象2014/11/10

えりこんぐ

36
初読み作家さん。独立した短編だと思いきや、繋がった話だったのかー。とても読みやすかったし、真相にも驚きがあった。真犯人のことよりも、杉田さんの人生が悲し過ぎて印象に残る。普通に生きていくことの難しさ。やりきれないなぁ( T_T)2016/01/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6849497
  • ご注意事項