内容説明
犯罪組織の大物・村上竜男の超豪邸で殺人事件が起きた!殺されたのは元プロレスラーの用心棒・吉川。そして被害者に預けられていた村上夫人の愛犬“太郎”が行方不明に。村上夫妻は殺人事件そっちのけで「誘拐事件だ!」と大騒ぎ。現場に入った警視庁捜査一課の美人刑事・今野真弓。実は夫・淳一は泥棒である。同業の“犯罪者”としての職業的カンからアドバイスをする淳一だが…。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。’76年、「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。ミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白雪ちょこ
15
今回もことわざを捩った短編集となっていた。 表紙やあらすじにもなっている「可愛い犬には旅をさせろ」は、作者の時代を感じるような内容となっており、犬にやきもちを焼いて誤って人を殺してしまった旦那さんが、とても可哀そうな終わりだった。 相変わらず、淳一と真弓のイチャイチャラブラブっぷりは健在で、私の大好きな道田くんも大活躍。 橋の話に至っては、実にリアリティがあり、犯人の最後の予想は目に見えていたが、実際起こるとゾッとしただろうことが伺えた。 さらっと読めて面白かった。2023/02/26
千晴
14
夫は泥棒、妻は刑事シリーズ第7弾。道田くんの振り回されっぷりはシリーズ追うごとに磨きがかかって、妻の真弓の無茶苦茶さは相変わらずで、夫の淳一はかっこいい。楽しく気楽に読めた。映像化したら楽しそうだけど、現実離れしすぎてダメなのかな。2017/11/15
hnzwd
14
読書が楽しいという事を再確認できるシリーズ。テレホンカードが登場したりすると驚かされるのは、キャラクターと会話の軽妙さがまったく時代を感じさせないからか。旦那様は赤川作品屈指の男性キャラだと思います。奥様も素敵すぎるけど。2012/11/04
LUNE MER
12
ところどころで昭和を感じる描写はあるのだが、特に苦も無く現代版にアレンジ出来そうな作風。時代に左右されない普遍性といったらよいか、これって赤川次郎のセンスの凄いところでは?と今さらながらに思い至る。2025/06/10
kaizen@名古屋de朝活読書会
11
かわいい犬には旅させろ スクールバスに並ばないで 明日にかけた吊り橋 三途の川は運次第 時刻は現金なり という5本立て。 妻は刑事、夫は泥棒という婦夫の物語。 泥棒が警察の車で出勤というのが面白い。 爆笑活劇。登場人物も、極悪人はあまりいない。2012/05/02
-
- 和書
- 六本木の赤ひげ