内容説明
サクラ便利屋サービスは「法律に触れなければなんでもします」がウリ。なのに、今回の依頼は…殺人!謎の依頼主が標的として告げた人物は、経営者・佐倉の過去に関係が…。その人物が死体となって発見され、現場で目撃されていた佐倉は容疑者として追われる身に。警察、ヤクザ、女格闘家集団、街の不良、ヲタクの妨害を乗り越え、佐倉は真犯人を見つけ、無実を証明できるのか?
著者等紹介
藤井建司[フジイケンジ]
1965年奈良県生まれ。『ある意味、ホームレスみたいなものですが、なにか?』で第九回小学館文庫小説賞優秀賞を受賞し同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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酔拳2
41
これはもうジャケ買いならぬタイトル買いですね。図書館で借りたんだけど…。初読みの作家さんだったけど面白かったっすよ。ミステリー初作品みたいだけど、どんでん返しも複数あったし。ヲタクと女性格闘家が出てくるところが石田衣良のアキハバラ@DEEPを思い出すね。これからも読んでみたい作家さんでした。2017/08/23
さくら
16
東京都心にほど近い下町で、便利屋を営む佐倉。 そんな佐倉の元に物騒な依頼が入る。 丁寧に断り電話を切るが、相手は諦めてくれず―――。 元俳優の便利屋が、殺人犯の汚名を着せられて逃亡。 それを面白おかしく騒ぎ立てるテレビ局と、お祭り騒ぎのSNSが然もありなんな感じでリアル。 過去と結びついた辺りで黒幕の想像がついたけど、テンポが良かったので楽しめました。2017/01/30
こんてって
4
久々に本読んだ。物語にスピード感があったのはいいけど、なんだか全体的にステレオタイプな人物と展開だけといった印象。きもちの上を滑っていくだけな感じ2013/03/04
takayo
3
面白かった!「悪い人たち」の描写に嫌悪感を抱いたけど、少しだけだったので許容範囲内。事件が軽快に進んで行き、続きが気になってしょうがない。後書きにもあったけどホントに「争奪戦」だった。他のも読んでみるかな。2018/03/03
マイ
3
普通こういう内容だと、暗いどんより感が漂うものだけど、なぜだかギャグ感がぬけない。シリアスな場面でもニヤついてしまう感じ?これは佐倉が悪いのか根本が悪いのか。キャラはとてもいい感じなんだけどね。私的にはもう少し深みが欲しいというか何というか。いやでもこの内容を、ここまで面白可笑しく見せるのも一種の作者の技術かもしれない。この人の他の本はまだ読んだ事がないので、読んでみようと思う。2014/04/15