内容説明
ヒグマを追う猟犬、引退した刑事になついた奇妙なカラス、拾われた白い猫―。その秘めた力が今、解き放たれる。その時、人間は!?一方、百年前から建つ東北の民家では不思議な出来事が。都市部でも乳児が次々と消える怪事件が起きる。ミステリー、ホラー、怪談など多彩な七篇を収録した短篇集。
著者等紹介
柴田哲孝[シバタテツタカ]
1957年、東京生まれ。2006年に『下山事件 最後の証言』で第59回日本推理作家協会賞と第24回日本冒険小説協会賞をダブル受賞、07年に『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
77
ミステリー、ホラーなど動物にまつわる7編の短編集。柴田さんらしい作品の数々。残虐なシーンもあるが、動物の本能というよりはそれに至らしめた人間のおぞましさがうかがい知れる。一番の魔物は人間そのものである。「白い猫」「神隠し」は身の毛もよだつが、思った以上に一捻りがある。柴田さんを知りたければ、この本でうかがい知れる。闇の中から動物たちの目が…。2020/05/02
Bugsy Malone
72
動物に関係した7編のダークなお話し。1編目の『白い猫』からかなりな残虐描写、真相は予想通りではあったが、その結末にホッとしてしまう猫好きな自分に慄いてしまう。続く『カラス』でちょっと和んで『神隠し』は有賀シリーズの短縮版の趣。その後も昆虫や哺乳類が登場し、最後の『魔霧』において、犬の能力を題材に胸に迫るラストシーンで締めくくられる。この小説にはタイトル通り全ての短編にマモノが蠢いている。それは獣や爬虫類、昆虫、そして紛れもなく人間だった。2017/11/28
はつばあば
58
何が怖いってやっぱり人間ですか。柴田さんの本に登場する動物は人間を凌駕する。カラス、サル、犬達が人と仲良くできるのに(あら、桃太郎さんが浮かぶじゃない)人は動物を押しのけ自分たちが一番偉いのだといわんばかりの振る舞いをする。「人間狩り」・人の製造した肥料でゴキブリが肥大化して人を襲う・・なんかあり得るでしょ?。「白い猫」は人の心がいびつになったらこういうこともあるのですよという恐怖。・・表紙の壁から覗く目の気味悪さが人への警告のように見える。2016/03/01
みゃ
57
UMAシリーズの『wolf』が面白かったので手にとった生き物が関係するサスペンスホラー短編。やぁ…「白い猫」1話目からいきなり狂気に当てられる衝撃作。恐らく敢えて、すぐにオチというかカラクリに気付ける様になっているから余計にグロいグロい💧「神隠し」「人間狩り」はUMAシリーズっぽいテイストで先を読まずに居られないゾワゾワ感満載。最終話の羆狩りの猟犬の話「魔霧」が面白かったかな(´ー`*)やはり犬はイイ!飼い主との固い絆、不思議な能力が興味深かった。全編を通し生き物の中で一番悍しいMAMONOは…★3.82020/06/16
ntahima
38
冒険小説作家を絶滅危惧種なんて言うけど、UMA(未確認動物)作家って種にもなっていない突然変異体か?このテーマで一二冊書く作家ならいるかも知れないが、カテゴリ作家と言えるのはトンデモ系を除くと、ノンフィクションなら高野秀行、フィクションでは著者くらいではないか?一連のローマ字タイトルは余り好きじゃないし、これぞって作品にはまだ出会っていないが、今後が期待できる作家。さて、本作であるが、動物がキーワードになっているのは著者らしいが、はっきり言ってもうひとつの出来。短編は苦手なのかな?『日本怪魚伝』で要確認!2013/02/23
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