内容説明
「私に雇われていただけませんか」里見梧郎は、十五くらいの武家の男の子・慎之介に、たった一分銀一枚で頼まれた。聞けば、横領の罪を着せられて、切腹した父親の匂坂善助の汚名を晴らしたいのだという。彼の真っ直ぐな気持ちに共感し、冤罪の真相を探るため、奔走することに…。火付盗賊改方では、存在の薄さゆえに「空蝉同心」と呼ばれている梧郎の真の姿とは…。
著者等紹介
瀬川貴一郎[セガワキイチロウ]
大阪府生まれ。近畿大学卒業。江戸川乱歩賞候補作に4回選ばれる。NHK、MBS、KTVなどでTVドラマの脚本を手がける。40年以上もゴールデンタイムを堅守したABC「部長刑事」のライターの一人として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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