内容説明
アメリカがもたらした平和と繁栄は、いまやアメリカ自身の手で破壊されようとしている。オバマ大統領は救世主どころか、アメリカを危険な国家へとさらに変質させつつある。日本を含めた「自由世界」がこのアメリカの現実を見誤るとき、世界はかつてない混乱に巻き込まれることになる。―世界危機の本質を、国際的ジャーナリストが政治・経済・社会・思想にまでわたる分析で明らかにした。
目次
第1章 世界のリーダー・アメリカという幻想(連鎖する四つの危機;変革への期待 ほか)
第2章 画策された陰謀と画策者なき陰謀(意図せぬ結果;隠された目的 ほか)
第3章 暴走する国家(安全保障国家アメリカ;無力化した政治とコーポラティズムの猛攻;コーポラティズムの勝利;放置される行きすぎたふるまい)
第4章 嘆かわしい歴史の下書き(ウソつき機構と化した右派勢力;正常と分別という罠 ほか)
第5章 銃砲が告げる真実(アメリカを堕落させるもの;独善的な妄想 ほか)
著者等紹介
ウォルフレン,カレル・ヴァン[ウォルフレン,カレルヴァン][Wolferen,Karel van]
1941年オランダ、ロッテルダム生まれ。1972年よりオランダの高級紙『NRCハンデルスブラッド』の東アジア特派員、日本外国特派員協会会長を経て、1987年オランダのジャーナリズム最高賞を受賞。その後、フリーランスで『フォーリン・アフェアーズ』や『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』などに寄稿するとともに、アムステルダム大学教授を務める
井上実[イノウエミノリ]
翻訳者。早稲田大学法学部卒。米国留学後、英字新聞記者を経て大連民族学院に留学。その後、大連大学中国東北史研究センター研究員となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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