内容説明
街なかをピンク色をしたぶたのぬいぐるみが歩き、喋り、食事をしている。おまけに仕事は優秀。彼の名前は、山崎ぶたぶた。そう、彼は生きているのです。ある時は家政夫、またある時はフランス料理の料理人、そしてタクシーの運転手の時も。そんな彼と触れ合ったことで、戸惑いながらも、変化する人たちの姿を描く、ハート・ウォーミング・ノベル。大人気「ぶたぶた」シリーズの原点、登場。
著者等紹介
矢崎存美[ヤザキアリミ]
埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。1989年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちょこまーぶる
364
面白い本です。ほんわかホロリっていう感じです。本当に疲れた時に読むと、脱力できて最適ですよ。作者の方の発想力が素晴らしい・・・豚がピンク色でしかもぬいぐるみですよ。で、その山崎ぶたぶたちゃんが普通に人間社会で生活して行く姿は可愛らしくて、健気です。こんなぬいぐるみに逢ってみたいものです。そして、悩みを相談してみたいし、一緒に食事もしたいと思ってしまいました。短編ですが、一番のお気に入りは「ただいま」かな・・・家族にやさしさを取り戻させたぶたぶたちゃんにホロリでした。2013/09/07
nobby
235
これはまた心地よい読み終わり♪よく目にするものの、はたして40過ぎ男が読む作品なのかと躊躇していたが、読友さん達の流れに乗っかって正解!桜色のぶたのぬいぐるみこと“山崎ぶたぶた”氏が演出するハートフルなお話。実は20年近くに及んでる(笑)そのお仕事ぶりに合理性を求めるのではなく、ここは個々のシチュエーションを楽しむべき。コミカルな名前とは別に描かれるのは結構シリアス。最終章でなるほど成長した二人に出逢えて微笑ましい。2015/07/20
佐々陽太朗(K.Tsubota)
226
心がささくれ立ってきたらこの本を読むと良い。なんだか誰にでも優しくなれそうな気がする。そう、ここに描かれた世界はひたすら優しい。家出という家族を拒絶する行為ですら「家出のしきたり」に従えば家族への思いやりを宿すから不思議だ。2015/01/21
masa@レビューお休み中
223
ある時は家政夫、ある時はフランス料理のシェフ、またある時はタクシーの運転手…。しかしてその実体は、愛の戦士キューティーハニーさ!あっ、違った。(笑)その実体は、山崎ぶたぶたなのである。この山崎ぶたぶた、名前の通りぶたである。しかも、ぶたのぬいぐるみなのである。バレーボールの大きさのぬいぐるみが街の中を歩いたり、喋ったり、食事もしたりするのである。ぶたぶたさんを、はじめて見た人は、みんな一様に驚く。でも、その驚くのと同じくらい、みんなぶたぶたさんを好きになってしまうのだ。あぁ、一家に一台ほしくなってしまう。2014/03/26
小梅
209
短編集だけど、後半でレストランやタクシーやプールが出てきて、繋がってました。ホントに優しい気持ちになる本です。 しかし、どう考えても豊島園ですよね。練馬区にあるけど豊島園だからね(#^.^#)2015/04/22




