内容説明
あたし、渋谷ロージー。髪の毛クルクル、瞳キラキラの美少女よ。吉祥寺学院中等部一年生。だけど本当は魔法の国のプリンセス。いわゆる魔女っ子。侍女ネネと一緒に、人間と結婚したメイ叔母様のお家に居候しているの。今日はどんな事件が、待ち受けているのかしら?エッチな悩みは、ぜーんぶあたしが、魔法で解決するわ。本書での書下し新作含む、セクシャル・コメディの傑作。
著者等紹介
森奈津子[モリナツコ]
1966年東京都生まれ。立教大学法学部卒。性愛と笑いをテーマとした作品を多く発表。『西城秀樹のおかげです』『からくりアンモラル』の2作は、日本SF大賞候補作に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ましゃ
40
アンソロジーの森奈津子作品が良かったため表紙が気になった本作を読んでみたら…まさかの同性愛コメディ短編集でした。あとがきで作者が言ってますけど、全編エロバカ会話に徹していてくだらなくて笑えます。そんな中異色だったのが『踊るギムナジウム』。萩尾望都を意識しただけあって、男子校寄宿舎を舞台にした世界観には引き込まれた。ただ…いかんせん内容はBLだったため、読んでてどういう感情を持ったらいいのか分かりませんでした(汗)。作者が「阿保な話だなぁ」と笑ってくれたらいいと言っているため、私はこの作品を楽しめたと思う。2018/02/25
なつ
6
魔女っ子あり、サスペンス(?)あり、SFあり、寄宿学校ありでいやぁ笑った笑った! 全編ギャグなのですが、時折出てくるジェンダーに関する話題には考えさせられます。ギャグなのに結構真面目に踏み込んだ、不思議な読後感のある小説でした。でもやっぱり電車では読まない方がいいかも。2017/07/18
矢口ウナム
3
同性愛コメディ。表題作の魔女っ子ロージーの魔女っ子アニメパロディは素晴らしい感じ。主題歌とかw 森奈津子氏の同性愛描写はバカですね、ほんと素晴らしいです。〈携帯楽団〉が起動しそうです2012/03/09
天竜川来良
2
単行本で読んでいるので再読ですが、面白かったです大好きです。踊るギムナジウムは、萩尾望都ファンと森奈津子ファンを兼ね備える私にはたまらない耽美少女漫画パロディBLコメディといえばよいのか?です!2013/03/06
ma-no
2
BLが微妙に目を逸らしているところへ、バカバカしく切りこんでゆく、たくましい短篇集です。2012/12/20
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- 和書
- 空に咲く恋 文春文庫