内容説明
可愛いらしくて甘えん坊の妻、今野真弓。そこが夫の淳一にとってはうれしくもあるが厄介でもある。もうひとつこの夫婦において厄介なのは、夫が泥棒で妻が刑事ということだ。ある晩二人の家に少女、高木浩子、十六歳が忍び込んだ。迎えに来た母親がいうには浩子はなんと鍵開けが趣味とのこと。二日後、今野家の近くで銃声が聞こえ、真弓の部下道田刑事が駆けつけると、そこには浩子が。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。’76年、「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。ミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Penguin
24
シリーズ5作目。今回もサクサクと楽しく読み終わった。表紙のお猿、魅力的だったなぁ♪2012/02/15
白雪ちょこ
20
今回は、ことわざを模している題名の短編集となっていた。 相変わらず、刑事の真弓は可愛らしく、夫の淳一もワイルドでクールでカッコ良かった。案の状、イチャイチャラブラブしていて、お客がいようが子供がいようが、お構いなしな真弓には少々笑ってしまった。 ぶっ飛んでいる仕掛けや動機に、2人同様こちら側もズッコケてしまう(笑)。 今回は、真弓大好きな道田くんも登場し、表紙であるチンパンジーの話は爆笑してしまった。 展開もわかりやすく、さらさらと読める。2023/02/23
ハゲおやじ
14
第5弾。5つの短編で構成。現実にはありえない夫婦の設定で 道田もありえない部下である。と言っても 全く奇をてらっているだけでは無い。淳一のキレまくる推理とキレの良い動きは、ちょっと憧れを感じてしまう。人は死ぬが あっさりとしていて ある意味 尾を引かない。まだまだ 続いているので 追っかけてみようか と思う。…って 如何にも小説好きをアピールする書き方だけど、私らしく書くと「スラスラ読めて面白い」と「細かい事を気にする奴は読むな!」かなぁ。次 どうしよう…。2023/04/24
ぱんだ705(♡˙︶˙♡)
11
気楽に読める本です。さらさら〜と読了。2014/08/21
kaizen@名古屋de朝活読書会
11
赤川次郎のすごいところは、多様な系列を持つ事。 この妻は警官、夫は泥棒の物語は、1つ一つが人間味があるものが多く 一面的でない。 次の標題の5本のいずれも、単調でない。共通するのは妻の豪快な性格と、夫の緻密な行動。 桃、栗三年、鍵八年 渡るロープに犬がいた 誰が月給取りを殺したか? それでも地球は止まっていた 陽はまた沈む 優劣つけがたいものがたりに乾杯。2012/12/02