内容説明
中西派一刀流の遣い手の古池桃之助は、黒丸漠仙という老人の剣に魅せられ、弟子になった。貧乏道場に住み込んだはよいが、日々の糧を得るのに精一杯。やむなく小間物問屋の娘お里の用心棒をしてみたものの大問題が…。お里が美形の桃之助を見て耳まで赤らめている。いや、惚れられて悪い気はしない。ただ困ったことに桃之助、女に近寄ると悶絶するほど体がかゆくなってしまうのだ!―。
著者等紹介
芦川淳一[アシカワジュンイチ]
1953年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒。出版社勤務を経て、作家デビュー。歴史時代作家クラブ会員。滑稽さに心の機微を巧みに映す筆致が好評を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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