内容説明
ペディキュアが光る爪先で、彼女は白髪の演出家の股問をまさぐった。「ほうら、こうされるのが好きなんでしょう」両脚を付け根から菱形に開き、火を熾すように一物をしごきたてる。これが“奥さんにしたい女優”ダントツ一位の彼女の素顔だなんて!?…四女優が競演する芝居のスタッフとなった国夫は見てしまった。舞台で咲き競う名花たちは、楽屋では目を疑う淫蕩な食虫花に…。
著者等紹介
小玉二三[コダマフミ]
東京都生まれ。2008年「特選小説」誌の短篇「女の四股名」でデビュー。以来、小説誌の読切やアンソロジー収録作品で注目され、09年の長篇『義父と嫁…』(二見文庫)で一躍人気に。官能界でもっとも期待の新鋭女流作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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