内容説明
新宿を牛耳る神竜会の構成員が射殺された。東京進出を目論む関西系暴力団・共和会傘下の鳴海興業による凶行だ。さらに神竜会幹部までもが中国マフィアの手で爆殺。背後には新宿土地利権の闇が横たわる。果て無き勢力争いと報復。凶悪犯罪組織に敢然と立ち向かう沖幹次郎らK・S・P特捜部を、やがて悲劇が襲う。刑事として、人としての葛藤に裂かれた魂の極限を描く、警察小説の金字塔。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
15
KSP2作目。こちらは初読みやったw前作での事件、状況を引き継ぎつつ、新宿での勢力図が塗替えられようとしている、まさにその途中経過のストーリー。元々新宿におるヤーさん組、中国マフィア組、そして関西から進出を狙うヤーさん組。どことどこが手を組み、どこがどこを利用し、どこがどこを消そうとしているのか。そして、それぞれの身内の中でもゴタゴタがあり、堅気の企業も警察も巻き込まれていく…。570ページ程の結構なボリュームやけど、最後まで緊張感持続したわー。2015/04/08
モコモコ
12
鬼崎、向紅なかなか良いキャラだったからもっと人物掘り下げて欲しかったかも。マルさんの復帰が待たれる!次作も期待2016/07/22
ネペ
9
『孤独なき地』に続くK・S・Pシリーズ第二弾。再読でしたが、内容はすっかり忘れてました。今回も面白かったです。第三弾『噛む犬』も楽しみ。朱栄志の目が凄く痛そうでたまりません。2016/01/13
kamietel
8
★★★★☆KSPシリーズ2作目です。10連作の予定らしく、新宿を巡る三つ巴の抗争はしばらく終わりそうもない様子です。ストーリーやエンタテイメント性、キャラクター性は、良くも悪くも期待通りの王道的作品なのですが、この先どうなるんでしょう…。作品毎に主要キャラクターを順番にスポットに当てて…(1作目は沖、2作目は円谷みたいな)という感じならイヤだな。シリーズ物には在りがちですが。また、柏木がメンバーに入り所轄同士のイザコザが減って、この先こじんまりとまとまった話にならなければいいけれども…。2019/03/06
尾塚
8
KSPシリーズ。今回は南新宿の小田急線の踏切で自殺を試みる女性から。西新宿の地上げで争う地元暴力団と関西から進出する暴力団、そして中国人マフィア。中国人マフィアの女性爆弾魔が強烈でしたね。このシリーズ、沖刑事の個性的人柄がいいですよね。本作からチーフがキャリアの貴理子になってしまうけど、二人の関係もツーカーでいい感じですよね。安定した展開で楽しめました。2014/07/17