内容説明
悪党にたかって私腹を肥やす刑事・百面鬼竜一は、自身も小狡い悪党に過ぎないが、罪のない人間を殺しはしなかった。が、正体不明の敵に愛する能塚亜由を人質にとられてしまい、難民救援活動家のシュミット博士を暗殺するように命じられた―。たとえ我が身が血に塗れても、亜由を傷つけたくはない。百面鬼はトリガーに手をかけた。体は震えていた。偉大なるドクターよ、勘弁してくれ。
著者等紹介
南英男[ミナミヒデオ]
1944年東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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