内容説明
風雲の志を抱いて美濃に来た油商人・松波庄九郎は捕らわれた友を救うため、一度は野心も命も捨てかけた。だが美濃随一の武将・長井新左衛門尉(おどろ丸)がなぜか助勢を申し出る。庄九郎に若き日の己と友の姿を見たおどろ丸は、庄九郎を息子と知らず、助けたのだ。この時から庄九郎は、おどろ丸を「美濃の王」にすべく奔走する。権謀術数、暗躍する忍者軍団…乱世に生き残るのは誰か?何があろうと美濃を盗る宮本版「国盗り物語」。
著者等紹介
宮本昌孝[ミヤモトマサタカ]
1955年、静岡県浜松市生まれ。日本大学芸術学部卒業後、手塚プロ勤務を経て執筆活動に入る。95年、『剣豪将軍義輝』で、歴史時代作家の新旗手として注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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イトノコ
21
故あって伊勢宗瑞に加勢した庄九郎。その宗瑞の勧めで、戦乱の治らぬ美濃入りを決意する。美濃では生き別れの親子の邂逅が待っているとも知らずに。/新左衛門尉と庄九郎(新九郎)が美濃でまさかの主従関係に、本格的に国盗りに乗り出す中巻。しかし新たな忍集団の出現や関の方の暗躍もあり、果たして2人の関係はどうなる?明智姓の人物も出てきて、光秀との関係も気になるところ…十兵衛とも呼ばれているしまさか本人?しかしけっこうモブキャラが容赦なく死ぬ話だなあ…戦国時代の物語だから仕方ないのかもしれないけど。2023/05/28
スー
20
31だんだん面白くなってきました。美濃の複雑さに戸惑いましたが浅井亮政や織田家が登場して美濃の混乱は加速しそう、どうやって美濃をのっとるのか楽しみ。2020/02/28
バッタ
3
登場人物が個性的で、設定も練られているので、登場人物が多い割に混乱しないで読み進めることができました。2011/08/20
水面頼光
2
剛直な父と戦略家の息子の取り合わせが面白い。新九郎の家来達もそれぞれ個性的でよい。表題の 『ふたり道三』の意味は下巻に持ち越しのようだ。2011/04/08
よっ!
1
斎藤道三が二人いて、親子だが実は最初の出会いは親子であることを知らなくて・・・といった内容。やや奇抜な内容ながら文章自体は面白い。時代考証も悪くないのだが、道三の設定内容が個性的すぎるか。★★★☆☆2012/09/17
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