徳間文庫<br> 沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ3〉

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徳間文庫
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 517p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198931346
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

安禄山の乱の折、玄宗皇帝は最愛の楊貴妃を処刑せざるを得ない状況に陥った。そこで道士・黄鶴は驚くべき提案をする。しかし、尸解の法を用いて貴妃をいったん仮死状態にするというその奇策は、無惨な結末を迎えることになった。四十数年前、安倍仲麻呂が李白宛に遺した手紙に記された身の毛もよだつ顛末。空海はゆっくりと読み下していった。

著者等紹介

夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。77年、「カエルの死」で作家デビュー。89年、『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞受賞。98年、『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪風のねこ@(=´ω`=)

142
苦悩しつつも素直に感情を吐露する逸勢が好感である。ものを見て正かそうでないかは人の理だと空海は言う。そのもの自体の本質は全てが空で、移ろうものだと言う。それを般若心経では色即是空と言う。それに意味を持たせるのが人の考え、感情、欲。即ち個人を表す魂なのだと説く。そう考えれば救済と呪は正に陰と陽で表裏一体。糾える縄の如しと言える。呪は反作用の如く自らも身を崩すものなのだ。一方、出世と自己欲に忠実な高力士は、逸勢と好対照と言えよう。楊貴妃を縊殺したとされる彼の者が今際に遺した文書には…。2017/06/03

どぶねずみ

45
壮大なスケールの物語。私自身は中国史にそれほど興味を抱いていたわけではない。玄宗皇帝が武恵妃亡き後の慈しみを忘れるために息子である寿王の妃・楊玉環をいかにして自分の妃に迎え入れたのか、それが安禄山の乱のシナリオの一部に過ぎないのか知ることができた。後から知ったことだが、玄宗皇帝って武則天の孫か。史実に基づくファンタジーとはいえ、このスケールには感服する。これは3巻に過ぎず、空海が4巻でどんな活躍をするのか楽しみである。 2018/05/06

ntahima

41
まあ学術書じゃあないのでこの1巻を以て『般若心経』を理解するなど端から不可能事ではあるが、一瞬なれども読んでみたいと思わせる力があったのは確か。(結局は一生読まないと思うがσ^_^;)3巻は宦官である高力士が阿倍仲麻呂に託した手紙で終わる。大唐王朝の秘事が綿綿と綴られる巻物は1章(約130頁)を費やしてもまだその終りを見ず、第4巻の次章へと果てしなく流れていく。将にネバーエンディング手紙の章。巻中では憎しみ故、絶望の深さゆえ最後にはお互いの生きた時間を認め合うしかなかった老いさびた宿敵同士が描かれている。2010/09/13

るぴん

35
唐王朝を揺るがす物語はいよいよ佳境へ。晁衡から李白へ宛てた手紙の他にもう一巻、玄宗の宦官・高力士から晁衡に宛てた手紙の存在を知る空海。それにも重大な秘密が書かれていた。玄宗と楊貴妃だけでなく、その周囲の人々の様々な感情が渦巻き、愛憎が膨らみ過ぎて破滅していったということなのか。人は皆愚かで身勝手。因果応報ではあるけれど、高力士の気持ちも理解できるなぁ。切ない。続けて巻ノ四へ。2018/05/21

エンリケ

35
爛熟の都長安の闇に蠢く奇っ怪な者共。第三巻はより呪術的要素に満ちた内容。その強大な呪詛の目的は唐朝の滅亡なのか個人的な怨念なのか。余りにも深い闇に流石の空海でも危うい様に感じてしまう。嫌が応にも巻き込まれていく友人逸勢。彼の純粋さは今回特に際立っていた。その存在は、ともすれば十万億土をたゆたう空海を現に繋ぎ止めているよう。きっと本人が自覚する以上に欠けがえの無い存在。そんな二人がいよいよ唐皇室の闇の深奥部に切り込む様子。空海が企画する宴にはおそらく正邪うち揃って対峙しそう。いよいよ次は最終巻。2018/03/20

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