内容説明
世界最先端の施設警備システムROMESを擁する西日本国際空港に届いた複数の脅迫状。そしてある日、ROMESの警報装置が作動した!だがROMESの全貌を知るのは、西空警備チームでも最高運用責任者の成嶋優弥ただひとり。愛犬ハルとシステムしか信じない若き天才・成嶋と、テロリストたちの知と情を賭けた攻防の行方は…?大藪賞作家が描く大型サスペンス。
著者等紹介
五條瑛[ゴジョウアキラ]
1999年『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第三回大藪春彦賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
37
初読。2014年1096冊め。世界最先端の施設警備システムROMESを擁する空港、テロ組織「チーム」との攻防。ロメス01~05のシステムも凄かったが、06は恐ろしい。日本人には早すぎる?五條作品のヒューマニズム、好き。2014/11/29
来訪者
20
テロとの戦いかと思いきや終盤にかけて展開が最初思い描いていたものとは結構かけ離れて行きました。ただ個人的にはこういう内通者がいて犯人側に先を越されさらにそれを追いかけるという展開は好きなので、楽しみながら読み進める事が出来ました。ROMES06の最後の性能には驚くばかり。よく言われるがシステムは使う人間側の問題。そういう意味では人間を信用せずROMESとハルしか信用しない成嶋は確かに適任者かも。ただ物語で読む分には問題ないが、実際の上司だと結構堪えるかもしれません。そういう意味では砂村に脱帽。2011/08/25
射手座の天使あきちゃん
20
世界最先端の警備システム「ROMES」とその総括責任者成嶋に挑む「チーム」の正体と目的は?成嶋さんて頭良すぎ!!でもこんなこんな日本人がもっと増えて欲しいです。2009/10/31
がらは℃
17
少しずつ明らかになっていく、ROMESの機能とテロリスト集団”チーム”とハラハラとさせる展開は良かった。ハル(犬)がもっと活躍するかと期待していたけど、思ったよりも地味だったのが残念。。。2010/05/05
藤月はな(灯れ松明の火)
17
ドラマか原作かどちらを選ぶかと言われたら原作を選びます。成嶋はドラマだとすかした奴に見えるのに原作では仕事に厳しいけどでも素敵な人でしたし、砂川も人生への壁を受け止めるかっこよさがありました。犯人の気持ちは理解できて切なくなったけどROMESの機能にはとても興味が湧きました。テロが当たり前になった昨今では機械を活用した警護体制がこれからますます、必要になることを示唆した内容で身をつまされました。2009/11/03