内容説明
越中おわら風の盆。死んだ理絵の故郷の祭りだ。彼女はよく“風の盆”の想い出を話してくれた。寝静まった町並みを、彼女の父親はおわらをうたいながら仲間と一晩中、流して歩き、幼い理恵はちょこちょこついていったという。人々の記憶の片隅にまだ“戦後”が埋火のように残っていた1970年代を背景に、男の生き様と女の愛を描いた珠玉の四篇。
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年(昭和7年)福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮にわたり、戦後47年引揚げ。66年「さらば、モスクワ愚連隊」で第6回小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で第56回直木賞、76年「青春の門」筑豊篇ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。現在、直木賞、泉鏡花文学賞その他多くの選考委員を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chinayo
2
4つの短編集。その中でも最後の「深夜美術館」がよかった。2016/08/13
S
1
4つの物語で構成される短編集。越中おわらの風の盆という富山での祭りの話や、詩人の話などが書かれている。中でも、「深夜美術館」という話の終わり方はどうも切ないが、興味を引く構成と人間模様の複雑さが描かれており面白かったです。2020/05/16
Akihiko Kimura
1
おわら風の盆は、いつか訪れてみたいお祭り。この小説はよりそんな気持ちにさせるね。2020/03/05
らり
1
いい話、だけどみんな切なくなる話でした。 最後の話はとくに、もう少し(明るい方向にすすんだ)先が読みたいと思いました。2019/04/09
さるぼぼキング
0
どこか儚い読後感を残す短編集。 越中八尾のおわら風の盆、いつか行ってみたいと思う 直接内容と関係無いのだが、戦後満州からの引き揚げを経験した著者の歴史観が底流に重たく流れている感じがした。2014/02/04




