内容説明
芸能プロダクションの三十周年パーティで専務の浅井が襲われた。意識を回復した当人は何も覚えていなかったが、その晩死亡した。会場で浅井は浮浪者風の男を追って出て行った。共同経営者である高田、鹿島、浅井を探して対馬から来たという。ついで鹿島も同様の死を遂げた。事件の鍵は対馬に?渋谷署の辰巳刑事は整体師・竜門と対馬へ向かう。好評、辰巳&竜門シリーズ。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。東京EMI勤務を経て、82年に専業作家となる。2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞受賞。08年『果断 隠蔽捜査2』で第61回日本推理作家協会賞、第21回山本周五郎賞をダブル受賞。空手三段、棒術四段の腕前で「今野塾」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
80
もともとの原作が今から約30年前にかかれたということもあるのでしょうが、今野さんは格闘技に本当に興味を持っていたようです。今回のメインの場所は渋谷ではなく対馬ということになっています。渋谷にある芸能プロダクションの共同経営者の3人のうち2人が殺害されてその犯人を捜して対馬まで来てそこの歴史的な格闘技などで対戦したりします。結果はわかっているのですが結構楽しめました。2022/04/09
はつばあば
73
女だてらに・・と云う言葉が付いて回る時代に育った為か、格闘技は一種の憧れ。でも相撲だけは・・・視るものであって女性が四股を踏む姿はちょっと遠慮させてもらいたい。今野さんの格闘技論はとても・・浅いのか深いのかわからないけれど面白い。刑事と整骨師の組み合わせも面白い。シリーズ物、ここまできたら「虎の尾」も読まなくちゃと購入。・・文庫にまだなっていなかったが、読み友さんの「蜜蜂と遠雷」のおかげで単行本の重さにも慣れたので明日の楽しみに・・。2017/02/17
T K
25
シリーズ3作目舞台は遂に東京を離れる。歴史も織り込まれている。竜門対古代相撲2015/12/25
calaf
16
長崎県の対島。行ったことないけど、一度行って見たいなぁ...厳原というのは、ラジオの天気通報で出てくる観測点なので昔から知っていたけど、今は対馬市になっているのですねぇ...って、この本の内容とは全然関係ない話ばかりだ (^^;;;2018/05/20
はかり
15
これは警察ものではなく、今野お得意の空手ものだった。謎の闘術を持った犯人を追って、対馬へ。辰巳刑事はもちろん空手の免許皆伝を持つ整体師の竜門も合流する。犯人は哀しい過去を持った角力の達人だった。角力というのが意外。2020/06/15
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