内容説明
花屋の主人・浪江。かつてはランキング・ボクサーだった。薔薇に囲まれた平穏な暮らし。だが刑事の訪問が平穏を破った。親友・野中の行方を捜しているという。やくざの抗争に巻き込まれた友を救うため、自ら闘いの中に飛び込んだ。そして腕の中で友は死んだ。忘れていたものが蘇る。闘うのだ。自分の“錆”を落とすために。ハードボイルド長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カッキー
2
一つ一つ息を呑む感じ。2024/04/20
hirayama46
2
はじめての北方謙三。元プロボクサーのお花屋さんがやくざの抗争に巻き込まれていくハードボイルド長編。思えばわたしは楽しく読んだにも関わらずチャンドラーも原尞も最初の一冊しか読めていない人なので、ハードボイルドの読み方があまりわかっていないところがあり、この小説もセリフ回しなどに面白さを感じましたが、メインのストーリーラインについてはあまりピンとこないところもあり、もっと色々読んで考えていかないといかんなあ、と思いました。2021/12/21
tai65
0
星4つ2011/08/24
薄っぺらクリエイター志望
0
北方作品の中では重さが無い。 どちらかというとギャグに振れている。2021/10/30
ツカモトカネユキ
0
1985年の作品。作者のハードボイルドものの定番の流れ。元ボクサーと元トレーナーがともに殺人者という咎を負って なおかつ、出所後にもやもやした部分を確かめに奔走します。方々で「これはちょっと」と思う部分があり現実を少し離れますが、そこは物語を面白くするものと割り切ります。割と晴れやかなラストを飾ることは、少ないのですが本作のラストは、すっきり目で好感が持てました。2020/06/10