内容説明
定町廻り同心だった父の跡を継いでちょうど十年。いまだ独り身の雨宮雪之介は、同心頭の一人娘夏絵に叱られながら世話を焼かれるほどのだらしなさ。とはいえ、まんざらでもないふたりの姿に、老岡っ引の金次から二言目には、「嫁にもらってやれ」と突かれる。そんなのらりくらりの雪之介だが、ひとたび事件にかかわれば、見事に快刀乱麻を断つ。
著者等紹介
瀬川貴一郎[セガワキイチロウ]
大阪府生まれ。近畿大学卒業。江戸川乱歩賞候補作に4回選ばれる。NHK、MBS、KTVなどでTVドラマの脚本を手がける。40年以上もゴールデンタイムを堅守したABC「部長刑事」のライターの一人として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流之助
33
kindle unlimitedより。一話完結の形をとっており、事件を解決するのらくら同心こと雪之介が主人公。雪之介とくっつきそうでくっつかない夏絵。そして岡っ引きの金次、口は悪いが腕の立つ養生所の医者誠太郎と、キャラクターがたっていて楽しい。ミステリとしてあまり込み入っていない内容のため、さらさらと読めてしまった。ちょっとした1時間ドラマの脚本のような感じ。2018/07/05
へたれのけい
3
こういう、粗筋だけの本がたまにあるんだよなぁ。夏絵さんを便利に使ってるだけの関係も得心いかないし…。しょうがないなぁ。2013/10/29
ちあぽけ
1
一見だらしないけど、事件にかかわれば、すごいって内容を期待して読んだのですが、事件にかかわっても大したことがなかった。2010/05/12
ひかる
0
のらくら同心雨宮雪之介が事件解決に闊歩する。2014/04/14
depo
0
図書館本。言葉の使い方が気になった。江戸時代、長屋に住む結婚している女を奥さんとは言わない。奥さんは武家の奥方の略。また、商店を屋敷とは言わない。屋敷は武家屋敷のこと。のらくら同心がむっつり右門に似ていると感じるのは私だけか?。2023/12/28