徳間文庫
雪山飛狐

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 409p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198928117
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0197

内容説明

明末、農民反乱軍の首領・李自成は、満州族に敗れ殺された。李自成には「飛天狐狸」と呼ばれる達人・胡の他、苗、范、田の四人の忠実な護衛がいたが、彼の死の秘密をめぐって深い怨恨が残され、四家は代々殺し合うようになる。百年後、山荘に集まった因縁の侠客たちの告白で浮き彫りになっていく、意外な真実…。異色のサスペンス・ロマン。

著者等紹介

金庸[キンヨウ]
1924年、浙江省海寧県生まれ。1955年「書剣恩仇録」を発表。圧倒的支持を得、全十二部の長篇武侠小説を創作。中国、香港、台湾を始め中華世界に十二億人の読者を持つ超人気作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鈴木拓

17
中国人ならみんな知ってるという作家・金庸の作品を初読書。清の時代を背景に、争い合う侠客たちが、自分たちが争う理由や目的などを明らかにしていくミステリー調の武侠小説。話を聞くより手が先に出てしまう面々ですが、それぞれ人間味に溢れる姿が面白かったです。2019/05/01

BIN

8
久々に金庸を読んでみた。師匠の仇討ちから始まり、ひょんなことから雪山飛狐という最強?の侠客に狙われてる人物の元に集まり、果ては欲にくらんで李自成の財宝を探すという展開が変わっていく話。最初に登場した男が武門の後継者で主人公かと思いきや、短気でやきもち焼きで全く魅力がなく、途中嫌になってきた(話としては悪くはないが)ところ、途中でどうやら主人公は別にいると思えてきて楽しむことができた。過去編が一番面白い。金庸らしいのか結末は書いてくれないがいつも消化不良。2016/09/28

Kyo's

6
なんだこの打ち切り漫画みたいなラストは~!李自成の最期にまつわる逸話とそこに端を発した復讐の連鎖、そして、登場人物が少しずつ語ることによって謎が明らかになっていく様はミステリーのようで面白かったが、終わり方がなー。お亡くなりになってしまったから、続きはもう絶対出ないし。大いに消化不良。次行くべし!2018/11/18

あなあき

3
『射鵰英雄伝』のビデオを随分前に観た覚えはあるのだが、金庸の小説を読むのは初めて。翻訳だから訳者によって印象は変わってくるんだろうけど「武侠小説」としての性格は薄いと思われる。他の方も言っているように本作は「ミステリー小説」の範疇なんだろうね。ただ、自分にとってはどちらであろうと馴染みが薄いジャンルであることには変わりなく、面白く読むことが出来たのでよかった。結末がアレなのは「ここまで読んで来たら、だいたいわかるでしょ?」なのか「あとは皆さんのご想像にお任せします」なのか判らないけど、いいんじゃないスか?2014/04/18

tenco

2
再読。久しぶりに武侠小説読みたいと思って読み直したんだけどセレクト間違えた…。そういやこれはクローズドサークルに近いミステリだったわ。そしてこの消化不良なラスト。違うのにすれば良かったー。2013/06/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/498493
  • ご注意事項