内容説明
最愛の妻に死なれ、その悲しみに耐える日々を送っていた直参旗本の次男坊・月影兵庫。老中の秘命を受けて、素浪人を名乗り、東北諸藩の動向を探る旅に出た。奥州街道を旅する途中、古河で出会った元スリの合点の安を供に、行く先々で起きる事件を、鋭い洞察と上段霞斬りを始めとする、数々の極めた武芸を駆使して、解決していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Lara
81
中学生時代だったか、テレビ放映された、同名の時代劇。近衛十四郎と品川隆二、両名の駆け引きが面白くて、毎週楽しみに観ていました。うろ覚えですが、だいたい本書と同じような筋書きでした。月影兵庫が、剣の達人であることは知っていましたが、本書では首が飛ぶ、そんな生々しい場面があり、ちょっと驚きました。ましかし、懐かしさ一杯で、楽しい時間でした。2023/06/02
辺野錠
2
素浪人が旅先で事件に巻き込まれてそれを解決するのはオーソドックスで明るい雰囲気だけどチャンバラのシーンで首が飛ぶのは少しギャップを感じた。藩の政治の重大事件や辻斬りと巻き込まれる事件の幅が広いのが良かったポイント。この巻でそこそこ綺麗に終わった気分になったので他の巻では何をやってるんだろうと思った。2021/07/17
ウタマキ・コウ
1
初めて月影兵庫ものに触れてみたが、びっくりするほど面白かった。時々描写や説明が大胆に省略されているのが、ちょっとええってなるけど、話はテンポよく進むので気持ち良く読めた。あと月影兵庫が悪人をバッサリ斬って捨てるあたり、変に悩まないので好感が持てる。2009/06/21
gibbelin
0
おれは盛岡には来なかった2009/03/14
-
- 和書
- たそがれ大食堂 双葉文庫