内容説明
少林寺に幽閉されている任盈盈を、救出に向かう令狐冲。しかしそこには武林制覇をもくろむ者たちの、恐るべき陰謀が待っていた。激化する正派と邪派の争いの中、あらぬ嫌疑をかけられたまま、令狐冲は、いよいよ師・岳不羣の挑戦を受ける…。
著者等紹介
金庸［キンヨウ］
１９２４年、浙江省海寧県生まれ。１９５５年「書剣恩仇録」を発表。圧倒的支持を得、全十二部の長篇武侠小説を創作。中国、香港、台湾を始め中華世界に十二億人の読者を持つ超人気作家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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緋莢
21
自分を救うために任盈盈が少林寺に幽閉されていると知った令狐冲。救出へと向かいますが、そこには五嶽剣派をまとめて、武林を支配しようと企む陰謀が待ち構えていました。岳不群と戦わなければいけない、腕はとっくに凌いでいるにも関わらず、お世話になった人には勝てない・・・そう考える令狐冲。もどかしいですが、そこが彼らしさなのでしょう。 それに比べて、己の野望実現にまい進する輩たちは、本当に〝正派”なの？と思わずにはいられません。遺言で、恒山派の尼たちを束ねる総帥になった令狐冲。本当に予想できない展開です。 2018/09/12
ken_sakura
18
すげえ面白い♪( ´▽｀)恒山派定間師太と定逸師太を救った冷狐冲。内力を失った冷狐冲には少林寺の絶技「易筋経」が必要と任盈盈が身を差し出し少林寺に幽閉されていることを衡山派総帥莫大先生から教えられる。任盈盈に心服する群雄達と冷狐冲は少林寺へ。野望を明らかにした嵩山派左冷禅。定間師太の遺言により恒山派総帥となった冷狐冲。総帥就任の祝いの席で、少林寺総帥方証大師、武当派総帥冲虚道人から(当作の)武林に起きた災いの根幹、未完のまま散逸した武技葵花宝典(きかほうてん)とその散逸の一部である辟邪剣譜の由来を聞く。2018/12/29
サケ太
8
任盈盈を救うため令狐冲は、恒山派の協力を得て、江湖の群雄たちを引き連れて少林寺へ向かう。桃谷六仙は本当に良いキャラ。人格者方証大師、冲虚道人は癒し。莫大先生からの忠告。嵩山派左冷禅の策。恒山派重要人物たちの死。田伯光まさかの形で再登場。総帥たちとの決戦。師に刃を向けるということ。令狐冲総帥就任。任我行を助けるため、魔教日月神教へ向かう。佞臣楊蓮亭。展開の二転三転が面白い。詰め込みすぎぃとも感じる程。次は遂に東方不敗登場か。2016/09/28
ゆめじ
2
令狐冲はただ盈盈を助けようとしているだけだが、流れで少林寺を襲撃することになっていて笑った。どうして。 そして恒山派を助ける内に、まさかのまさか総帥になることに。(恒山派は尼僧の門派だ) 田伯光も思わぬ形で再登場。強制的に去勢され、坊主になっている。これも自業自得というもの。南無。 後半は左冷禅、任我行、方証大師、冲虚道長と各門派の総帥クラスの戦闘の連続。 絶技の応酬に手に汗握る。2020/10/29
本とフルート
2
令狐冲の運命はどんどん意外な方向に転がっていく。五岳剣派の統一を目論む左冷禅、前教主任我行を追い落とした東方不敗。陰謀が渦巻き、展開を全く予想できない。2021/11/30
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