内容説明
飽くことなき欲望と、尽きることなき性戯。しかし、日々繰り広げられる饗艶にもやがて翳りが…。西門慶、金蓮、瓶児、春梅らに下された運命とは?人の生とは、かくも猛々しく儚きもの…。削除・未訳出箇所を復活させた新訳、ここに堂々完結。
著者等紹介
土屋英明[ツチヤエイメイ]
1935年、兵庫県生まれ。早稲田大学文学部卒。映像製作会社を退社後、文筆家。中国の文化と文学を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Freak Zappa(アレクセイカラマーゾフという名で音楽活動してたよ)
1
とにかく西門慶が死んで欲しいと思う小説 笑■読んでる時は不快なんだけど、読後してしばらくすると『金瓶梅…凄かったかも…』となる■←この感覚は『限りなく透明に近いブルー』手塚治虫『ムウ』フォークナー『八月の光』とかでも感じた■元となった水滸伝を読むと、よくここまでの分量書いたな…と二次創作の熱量に感動する■食事や服装等の描写が文化学者の人達に重宝されてるらしい2024/04/15
Auristela
1
没落が始まるところからが凄い。ある学術論文を読むと一章一章のプロットは綿密に練られていて、それはこの抄訳版では捉えきれない。因果応報、かなり強い仏教観に支配されていて、最後の最後まで救いのないお話でした。2017/06/18
aririntakashi
0
因果応報。2010/05/20
Himajin
0
ただの因果応報勧善懲悪ものでない。みんないい人なんだか悪い人なんだか判らないけど、すごい。みんな。2010/05/13
IKUNO
0
知る人ぞ知る中国古典の猥本。性的な場面以外は大まかなストーリーしか訳されていないが、全訳を読んでみたいと思った。2020/09/09
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- 和書
- 「戦前」という時代