徳間文庫<br> 波のうえの魔術師

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徳間文庫
波のうえの魔術師

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198925529
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

おれとこの町のすべての銀行被害者の憎しみのターゲットはメガバンク。マーケットという名のジャングルでは、数が歌いグラフが踊る。仕掛けた罠で銀行の株価を奈落の底までたたき落とす。それがおれたちのちょっと洗練された形の復讐なのだ。痛快コンゲーム小説。

著者等紹介

石田衣良[イシダイラ]
1960年東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

56
ガッツリとした株価でマーケットを操るコンゲーム!まさかこのジャンルでガッシリと心を掴まれるとは思ってもいなかった。否応なく飛び交う専門用語と知識が不思議と無理なく自然に頭に入って来るのは、きっと著者の軽快な筆致によるものだろう。急騰と急落を繰り返す波形を自らの手で作っていく小塚老人が狙っていたものとは何か。その巨大さを知れば、驚きと尊敬と嫉妬を覚えるに違いない。信用と言葉が全ての世界!揺らぐことなど許されない世界!厳しい分だけその見返りも大きい。その見返りで何を求めたか。子気味の良い結末は読んで損なし!!2022/05/20

ネムコ

20
石田衣良さんの初期作品、かな。気になっていたんですが、やっと読めました。主人公の白戸君はIWPのマコトみたいに、素直で何気にスペックが高い。就職浪人の彼は、ある日謎の老人――投資の魔術師・小塚に出会い、一年の約束で彼の秘書になる。小塚老人から白戸は肌で市場の値動きを感じるすべを学ぶ。そして老人の、真の目的がが明らかになった時、白戸は小塚に協力することを選んだ。痛快な経済小説。ラストも好みでした♪2015/10/03

大門寺豪徳

15
良くできた物語だった。ドラマになっていたみたいだがリアルタイムで観たかったな。株式トレードも製造業もサービス業も、お金や物だけが動くのでなく人の感情や心も動く。自分の生業が巡りめぐって色んな影響を及ぼす。仕事と人生はきってもきれないよな。相場に関わる者として自分のワンクリックが世界の誰かに影響を与えているのを再確認した。また何処かの誰かのワンクリックが自分の人生に影響を与えてるんだよな~。結局どんなに時代が変化しても人間の本質は進化しないのかな?まぁ今すぐ答えが解らなくてもいいか。2015/03/05

11
株を巡る話。詳しくは分からなくとも、だいたいこんなようなことなんだろうということはつかめた。高校の授業のおかげでもあるんだろうな。意外と身についていることに感動。2013/02/11

GIN@本棚大洪水中

9
 パチスロで収入を得てきた主人公がマーケットでマネーゲームをする話。世界恐慌を背景にしながら、金融商品をとりいれた銀行に対して復習をする話。とても読みやすい本だったが、まつば銀行の数字に目を通さなければ楽しめなかったかもしれない。  どきどきはらはらしながら勢いをつけた読了となったが、最後の終わり方にやや納得しない節あり。しかし、この終わり方で一番良かったと思う。  石田氏の本は初めての読了だが、とても楽しめる一冊2012/04/08

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