内容説明
神奈川県警みなとみらい署。暴力犯係係長の諸橋は「ハマの用心棒」と呼ばれ、暴力団には脅威の存在だ。地元の組織に潜入捜査中の警官が殺された。警察に対する挑戦か!?ラテン系の陽気な相棒・城島をはじめ、諸橋班が港ヨコハマを駆け抜ける。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。東芝EMI勤務を経て、82年に専業作家となる。2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞受賞。空手三段、棒術四段の腕前で「今野塾」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
98
これが横浜のシリーズの5冊目です。順番は狂いましたが結構楽しめました。サラ金でどうにもしようがなくなった経営者に対して容赦ない取立てをする人物が‥‥。その人物も殺されてしまいますが最後はどうにか決着がつきます。これでシリーズ未読の本がなくなりましたので渋谷署の本でも読んでみようと思っています。2022/03/12
gonta19
81
2011/4/16 Amazonより届く。2016/5/2〜5/4みなとみらい署諸橋班シリーズの1冊目。前半ちょっともたっとした感じであったが、後半はたたみかける面白さ。諸橋チームもなかなか魅力的なキャラクターが揃っている。続編も楽しみ。2016/05/04
k5
72
スーパーウルトラ勧善懲悪かと思っていたら、後半一捻りあって深みのある味付けに。全体に硬質で好きな作品でした。世の中、理不尽だらけなので、主人公がブレないのが本当に気持ちいいんですよね。なお、タイトルこそみなとみらいですが、ほぼディスの対象になるだけで、本当の舞台は対岸の野毛とか常磐町です。2021/08/23
はつばあば
66
朝から腹が立っている。ケアマネさん曰く寝たっきりにならないと支援がうけられないようになってきたと。寝たっきりになるまでに支援をするのが筋じゃないかと言ったがお役所仕事"(-""-)"。ちょっと前、紙面を騒がしたサラ金の取り立て、地上げ屋の横暴を警察は阻止の立場を取ってくれたか?!民事不介入・・と。桶川のストーカー事件だって警察は一体何をしていたのかと腹立たしい。警察とヤクザの違いって法で護られているかどうかの違いだけでなんらゲスヤクザと代わらん。諸橋と城嶋が実在して各警察署に勤務してくれていたらまだ警察も2016/07/23
ナミのママ
62
読友さんの感想を読んで、面白そうだったので探してきました。いわゆる「マル暴」の警察モノ、好きです。バイオレンスシーン、たまにものすごーく読みたくなります。 怖い方々の残虐な暴力シーンと頭を使ったえげつないやり方。うーん、わが身にふりかかったら怖いです。対する諸橋班の刑事たち、なかなか個性豊かで会話も楽しい。小説のテンポも早くてさくっと読めました。2016/03/25