内容説明
孔子の時代から、百家争鳴を経て武帝の時代へ。皮肉な運命に操られる思想家・文人・学者たち。徳治主義を掲げ諸国を流浪した孔子とその弟子。無名を旨とする老子、自由奔放の荘子。性善説・孟子と性悪説・荀子など。貴重な司馬遷自伝も併録。
目次
1 喪家の狗(かくして生国を去る―孔子;危険に満ちた流浪の旅 ほか)
2 宿命をおびて(無名を旨として―老子;自由奔放な学―荘子 ほか)
3 状況に生きる(報酬を断わる誇り―魯仲連;追従を重ねた末に―叔孫通 ほか)
4 生き恥をさらして(『史記』に託す―司馬遷自伝;刑余の身にて―任安への返書)
感想・レビュー
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ポチ
51
孔子を筆頭にさまざまな思想家、文人、学者などの諸子百家の列伝。それと司馬遷の自伝。全巻を通して読み易く楽しめた。2018/07/20
skydog
1
全七巻を読み終えた。(第八巻は史記小辞典) それにしても、よくこれだけ壮大な史書を編めたものだと感心する。 「表」八篇、「本記」十二篇、「書」八篇、「世家」三十篇、「列伝」七十篇の計百三十篇である。 ただ歴史を伝えるだけの書ではないところに大変深い意味があると思える。 この徳間文庫版の「史記」は全訳ではないが、とても分かりやすく書かれており初心者には良い書籍だと感じた。 いずれ、ちくま学芸文庫版か明治書院版で全訳を読んでみようと思う。2016/03/13
ろく
0
時代の主流、流れってあるよね、な。2013/03/06