徳間文庫
万事金の世―時代小説傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198924058
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

お金にまつわる物事は、今も昔も悲喜交々。お金のためのおかしき知恵比べ、失ってわかる夫婦の愛―。市井の人々に生まれる葛藤や悲しみを、時代小説の名手たちが巧みに描く。これぞ、江戸の情緒と人情。心に染み入る秀作十篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山内正

2
何時もの油揚げニ十枚決まってたへる 店の者は狐じゃ古狐じゃと 美濃屋は店を大きくする為小麦問屋俵屋の土地を買ってあり後は権利の株を二百両で買う積りだ 八日振りで美濃屋に来て 実は正二位の位を授ける為伏見に 行くが冥加金を用意せねばとな 美濃屋はその金を用意致しますと 言うのを断って帰る 俵屋は失火で家を焼き被災した人等に持ち金で家を建てさせたが あと三十両程足りない 女中おいさの火の不始末だが これを許し兄の卯之吉はあとの金何とか 美濃屋に行き帰り際これをお納め下さいと切り餅の包みを仕方無く手に取る 2019/07/02

山内正

2
佐吉は湯屋で今良い女絵師がと話す声を聞く 家に帰りお新に聞く 子供絵を頼まれて 良いの?と 幼児の親の下駄を履く姿や炬燵の中で寝る子供とかを画帳に移し 赤子百態として世に出て好評を博した やがて仕事が増え表通りに一軒家をかり長屋のかみさんに家の事頼むようになった お新は着物と帯を買った頃 娘百態を頼まれたが思う絵が描けないでいる時仕方無く受けた仕事 で家を半月空けたら佐吉と言い争う挙げ句別れた 掘割の景色絵を描き帰る道で佐吉と出会う 幸せかいと聞くが もう昔の暮らしは出来ないねと 別れる。2019/06/26

山内正

1
紙くず商いの和助は土手で座り弁当を食べていた身知った侍が何人かに囲まれ連れて行かれるのを見て紙くずが関係してると分かる 父の借金を返す為今は足が満足にならないので紙くず商いをしてた 貸し元は返すまで働いて返すまで 待とうじゃねぇか俺も頭が白くなるかも知れねぇが証文無しだと 長十郎は右筆をしてるので 何気ない書が大事な事もある 身の証を立てる為いる書もある 果たして結果は2019/07/08

山内正

1
おしかは隣合わせた男に盃を見せるが気付かぬ振りをする お勘定と言いかけ台に金を落した 男らは多さに驚く 店を出て後から男の声で落ちてた金だと手渡す 定七と名乗る岡っ引き爽太は蕎麦屋で話を聞いた 他におくにと言う女も騙されてると 家に入ると小判が積まれてた お茶を入れながらあと七両あれば 店を買えるが都合つくかぇと 定さん本気かえ私しゃこの通りのご面相と泣く これで勝ったと思って家を出た 白粉片手に戸を開けいきなりねじ伏せられた おしかは座って煙草を吸ってた こんな物私しゃ似合わないんだよ無駄さと涙を落とす2019/06/21

山内正

1
美樹八郎は今夜二人で死のうと決めてた時外で激しい争う音がした 八人の侍が一人を囲んでた 中に飛び込みたちまち五人を倒す 若い侍は寺に妹が危ないと叫ぶ 寺は既に娘を拐って行った後で 行先は知れていた 町道場の主だ大垣藩で家宝の小刀を盗んだのを追ってた矢先だった 道場に切込み八人程を倒し主が斬り込むが一刀に切った 兄妹は礼を述べ包を手渡す 中に手紙と金子があり お礼と藩にご推挙致すとの言葉が 加代これで十分に祝おうぞ2019/06/20

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