• ポイントキャンペーン

徳間文庫
大年神が彷徨う島―探偵SUZAKUシリーズ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 493p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198922320
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

二十年に一度の祭りの生神役として「鬼界ガ島」を訪れた律子を待ち受けていた奇怪な呪文。不思議な儀式と風習の中、神罰を受けたという謎の死体が―。南の孤島を血花に染める連続殺人事件。名探偵・朱雀十五が秘められた異界の扉を開く。

著者等紹介

藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリー、伝奇、ホラー、SF、児童書など幅広いジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズ、「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

8
「八つ墓村」を想像させる島の閉鎖性や人間性の醜さに加え、五行相克の陰陽道や蠱術や憑き物筋などの民俗装置の展開が楽しいです。さらに出だしが「姑獲鳥の夏」でも出ていた不動明王生霊返しだったのでテンションがアップします。そのうえで警察機構を皮肉り、愚かな人々に対して冷たくもありながらも人に対して絶望しない朱雀さんの言葉が激動の時代へ突き進みつつある昭和初期を思うと遣る瀬無くなります。悪なのは独裁者ではなく、それに唯々諾々と従い、後になって己の罪を棚上げにして批判する大衆でもあることを忘れてはいけないのだ。2012/02/15

狛豆

1
正直なところ、犯人の目星はすぐについてしまったけれど、それにもかかわらず、とても面白かった。何より、ラストが、いい。暫く余韻に浸っちゃったな。藤木稟さんの作品は、文章が読みやすいのと、キャラ設定が素晴らしいのと、世界観が魅力的なのと。その前では犯人やトリックは些かどうでも良くなってしまう気がする。まぁトリックも毎回壮大かつよく考えられていて、すごいなぁとは思うんだけれども。あぁあと、朱雀さんがすっかりお兄さんぽくなっていたところは、読みながらにやにやしてしまった笑2014/03/16

sugiane

0
久しぶりにこの方の朱雀シリーズを手に取りました。一気に読ませる力はさすがだなあと。そして島独特の閉塞感に息がつまるような感じ。2013/10/13

アキ

0
伝奇風と思いきや社会派推理小説。共産主義や宗教論が主人公の口から語られている。像のトリックは初見だったが、印象に残ったのは島の閉じた世界の恐ろしさか。2021/03/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/455832
  • ご注意事項

最近チェックした商品