内容説明
「かたよらない心、こだわらない心、とらわれない心、広く、広く、もっと広く、これが般若心経、空の心なり」『般若心経』は人間のエゴを打ち消し、混迷の時代の生き方を説く仏様の教えの真髄。百二十万読者の支持を得た薬師寺中興の祖、好胤氏の大説法。
目次
一月 吉祥天女をお祀りするお正月
二月 玄奘三蔵の“不東の信念”
三月 “おやっさん”と法相宗
四月 花会式は薬師悔過の行
五月 『父母恩重経』と父母の恩
六月 お釈迦さまのご生涯
七月 お釈迦さまの慈悲の心
八月 亡くなった人を温かくお迎えする“お盆”
九月 お彼岸と『般若心経』
十月 神仏の国・日本の“お蔭さま”
十一月 天地自然のお恵みをいただく“お米の国”
十二月 まごころ説法
著者等紹介
高田好胤［タカダコウイン］
大正１３年３月３０日、大阪市に生まれる。数え年１２歳で薬師寺にて得度、橋本凝胤管主の薫陶を受ける。昭和２１年、龍谷大学仏教学科を卒業。昭和２４年薬師寺副住職に就任。副住職時代の１８年間、薬師寺を訪れた修学旅行生たちに寺の案内を通し、仏心の種蒔きをする。その数は五百万人にのぼるといわれる。昭和４２年薬師寺管主、４３年法相宗管長となる。管長就任と同時に、師匠橋本凝胤師より受け継いだ悲願であった金堂復興に取り組む。百万巻お写経運動を推進、全国を勧進行脚。昭和５１年金堂落慶。５６年西塔、５９年中門、平成３年に玄奘三蔵院伽藍落慶。平成９年写経勧進六百万巻を達成。平成１０年６月２２日遷化、享年数え年７５歳
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